ベリタステクノロジーズは8月27日、オンプレミスまたは主要クラウド(Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど)で実行されているVMware環境向けの「エンタープライズ・データサービス・プラットフォーム(Enterprise Data Services Platform)」を提供すると発表した。

同プラットフォームにより、VMwareユーザーはビジネスクリティカルサービスの可用性をアプリケーション層で管理したり、VMwareがどのクラウドで実行されているかを問わずきめ細かなリカバリや大規模なリカバリを行える柔軟なデータ保護を活用したり、ハイブリッド/マルチクラウド環境全体の管理を最適化するためのインサイトを1つのビューで把握することを可能としている。

エンタープライズ・データサービス・プラットフォームは7月に発表し、複雑化したデータとインフラの管理を抽象化する統合テクノロジー。アプリケーションとデータの可用性、保護、インサイトを提供し、増加するデータの管理、ランサムウェア攻撃からのリカバリ、運用効率の向上、オンプレミス、仮想、クラウド環境における法令遵守を可能としている。

また「Veritas NetBackup」のコアを基盤に構築されており、「Veritas InfoScale」「APTARE IT Analytics」などの実証済みのテクノロジーが実装されているため、必要なときに必要なデータにアクセスし、分析機能、保護、リカバリソリューションを利用できるという。

これらのソリューションをVMware環境に配備することで、InfoScaleは可用性の管理をアプリケーション層で拡張することでVMwareインフラを強化し、可用性のレベルが向上するだけでなく、複数の環境、クラウドなどで機能するようにアプリケーションを移行および移植を可能としている。

また、APTAREは統合されていないオンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウド IT 環境におけるデータインサイトを把握でき、VMwareのvRealize AutomationおよびvRealize Orchestratorとのネイティブ統合により、ハイブリッド環境へのデータ保護とインサイトの配備が簡素化され、オンプレミス、AWSクラウド、またはネイティブAWS環境のパフォーマンスとコストを最適化するために必要な詳細なインサイトを1つの画面で管理できるという。

さらに、NetBackupは500超のワークロードをサポートし、150超のストレージ環境(うち60はクラウド)に対応。最新リリースでは仮想ディスクイメージ(VMDK)をマウントすることなく、容易にきめ細かなリカバリを行うことができ、リカバリ時間が短縮されることに加え、大規模な環境でリカバリを完全に自動化および統合することもできるため、業務の回復性レベルが向上し、クラウドへの移行を可能としている。