名称の由来である10倍ズームも試してみました。なるほど拡大しても画像が粗くならず、また手ブレも抑えられている印象です。

  • OPPO Reno 10x Zoom

    ここまでズームで寄れるなら、もうデジカメは要らなくなりそうです

望遠レンズは通常、レンズとレンズの間に距離が必要になります。でもスマホでは薄い形状のため、その距離が確保できません。そこでReno 10x Zoomでは「ペリスコープ構造」を採用しました。端末の内部に充分な距離を確保し、プリズムで光を屈折させることで潜水艦の”潜望鏡”のようにして10倍ハイブリッドズームを実現しているのだそうです。

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    (右から)4,800万画素の超高解像度(広角)レンズ、800万画素の超広角レンズ、1,300万画素の望遠レンズから構成されるトリプルカメラ

背面カメラは、4,800万画素の超高解像度レンズ+800万画素の超広角レンズ+1,300万画素の望遠レンズから構成されるトリプルカメラ仕様となりました。Reno 10x Zoomがカバーするのは16mm~160mmの焦点距離。普段、レンズ交換式のデジタルカメラを使う人なら使い勝手の良さが分かるでしょう。なおデュアルOIS(光学式手ブレ補正)搭載により、10倍ハイブリッドズームでも手ぶれを抑えた鮮明な写真撮影が可能になっています。

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    カラバリはオーシャングリーン(下)とジェットブラック(上)の2色展開

4K UHD動画撮影にも対応。3つのマイクと3Dステレオサウンド録音機能により、スーパーHDで臨場感のある4K動画が撮影できます。

ゲーマーにも嬉しいチューニング

このほかゲームブースト2.0を用意。ゲームのプレイ時に性能をチューニングするブースト機能により、タッチスクリーンの反応速度を向上させ、フレームレートの安定性を増加させ、タイムラグの発生を抑えるといった処理が行われます。

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    水冷式冷却システムも搭載。まるでPCのようです

しかし筆者には、一抹の不安がよぎります。というのも一般のスマホでは、高負荷のゲームをプレイしていると本体が発熱し、熱暴走してしまうケースがあるからです。でもご安心を。Reno 10x Zoomは、そうした発熱の課題にも対応していました。「水冷式冷却システム」を搭載しているとのこと。実際、真夏の環境下で激しいゲームをプレイして効果を試してみたいものです。

  • OPPO Reno 10x Zoom

    本体サイズはW77.2×D9.3×H162.0mm、重さは約215g

チップセットには、クアルコムのハイエンド向け「Snapdragon 855」を搭載、RAMは8GB、ストレージは256GB。ステレオスピーカーはDolby Atmosとハイレゾ再生に対応しています。ほかには、デュアルバンドGPSにより位置情報がより正確になったこと、VOOC 3.0の高速充電に対応したこと、なども特徴と言えそうです。

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    Reno 10x Zoomの特徴まとめ

敢えて個人的に残念に思ったところを挙げるとすれば、まずイヤホンジャックを搭載していません。そして質量 約215gと、持ってみると、男性でもそれなりの重さを感じます。

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    下端の様子。端子はUSB 3.1 Type-Cで、イヤホンジャックは搭載していません

あとは高額な端末価格に納得できるかどうか、でしょうか。競合する高価格帯のSIMフリー端末をいくつか挙げると、例えば「HUAWEI P30」は75,000円ほど(2019年5月発売)、「Google Pixel 3 64GB」は95,000円ほど(2018年11月発売)、iPhoneなら「iPhone XS 64GB」が11万5,000円から(2018年9月発売)となっています(原稿執筆時点)。

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    各家電量販店、MVNO、オンラインショップで取り扱います

ファーウェイについてはどう思う?

発表日の7月3日、説明会に登壇したオッポジャパンの鄧宇辰代表は「最新の市場調査でOPPOは、日本国内におけるSIMフリー市場のシェア10%以上を達成し、第4位にランクされました。日本の消費者がOPPOを重用してくれていることの現れで、私たちのチームはこれを聞いて興奮しました」と報告。そして「今後さらにモバイル市場を開拓して、またブランド認知度の向上を図って、消費者の皆さまにOPPOを選んでいただけるよう精進してまいります」と力強く話していました。

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    オッポジャパン代表取締役の鄧宇辰(トウウシン)氏

ところで一連のファーウェイの問題を、オッポはどう捉えているのでしょうか。発表会後の囲み取材では、そのことについて記者団から質問がおよびました。これについて鄧代表は「OPPOではこれまでも一環として、競合他社についてはコメントしないという立場です。自分たちの事業に専念します。それはオッポの価値を高めることで、お客様のニーズを満たし、ベストの製品を送り出していくということ。ユーザーが好み、喜ぶ製品を出していけば信頼を勝ち取れ、市場の影響にさらされません」と回答しました。

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発表会後に行われたメディア向けインタビューでは、鄧宇辰氏および、OPPO本社 グローバルマーケティングディレクターのデレク・ソン氏が対応。ここでは、2019年中にFeliCa搭載モデルや防水モデル、海外で販売しているミドルレンジモデルの国内投入を予定していることや、今後キャリア端末の販売を検討しており、キャリアと調整をしていることなどが明かされました。

同社は、日本市場でのブランド認知向上を課題のひとつとしており、「日本はキャリアの支配力が大きい」として、新製品の発表やキャリアでの取り扱いを通じて、日本でのブランド認知を広げていきたい考えです。

一方キャリア側では、通信料と端末代を分離する「分離プラン」の導入が進められています。これが実施されると、通信料金代は安くなっても端末代金の割り引きはなくなることから、キャリア端末の販売台数が下がるのではないかとみられています。

分離プラン導入の影響について、同社は「実施されたとしても、消費者全体では今まで通り『値引きを受けたい人』『一括で払いたい人』が両立しており、分離プランは後者(一括で払いたい人)の需要に応えている。キャリア端末の販売数がすぐ落ち込むとは考えていない」と、キャリアへの提案を進めていくとしました。

また、同社は、「キャリアから『10万円以上のハイエンド端末の販売は低迷するのでは、という情報が来ている』」とした上で、「ハイエンド端末の売上が鈍化しても、(ハイエンド端末を求める層が、SIMフリー市場で中心となる)2~3万円のスマホへ移行するわけではないと判断した」とコメント。今後、国内投入を検討している新端末をどのような形で出すか調整していると話しました。

[* * *以下は編集部加筆]