オッポジャパンは3日、新ブランド Reno(リノ)のフラッグシップ端末「Reno 10x Zoom」(リノ10倍ズーム)を発表しました。10倍ハイブリッドズームのほか、カメラがポップアップするピボットライジングカメラ、アップデートされたディスプレイ指紋認証、ノッチなしの6.65インチ、といった特徴を持つSIMフリー端末です。メーカー小売希望価格は99,880円(税別)で、発売日は7月12日となっています。

  • OPPO Reno 10x Zoom

    オッポジャパンは3日、フラッグシップ端末「Reno 10x Zoom」を発表しました

さっそく実機タッチ&トライ

発表会で、Reno 10x Zoomに触れる機会がありました。まずはファーストインプレッションをお伝えしましょう。

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    6.65インチディスプレイ搭載の本体。背面はカメラが縦に3つ(上から広角、超広角、望遠)並んでいます。その下のポッチは「O-DOT」と呼ばれ、本体やカメラを衝撃から保護したり、置いたときに本体を持ち上げやすくしたりするもの

なんと言っても、斜め上にリフトアップする「ピボットライジングカメラ」がユニークなこの端末。インカメラを立ち上げると、わずか0.8秒でせり上がってきます。まずは、その様子からお伝えしましょう。動作音も静かでした。

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    ピボットライジングカメラ。ディスプレイ側ではインカメラとして機能し、背面側ではフラッシュライトとして機能します

ピボットライジングカメラの起動はスムーズです ※音が出ます

使い方が悪いと壊しそう、と心配になる人もいるかもしれません。オッポによれば、20万回以上の耐久テストをクリアしているとのこと。これは1日100回使用しても5年を超える回数です。しかも面白いことに、万が一ピボットライジングカメラをせり出したまま落としてしまっても、落下検知システムが作動して自動的にカメラを畳み、破損を防ぐとの説明でした。

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    カメラを畳んだ状態なら、こんな感じ

なお、アウトカメラでフラッシュを使う際や、懐中電灯の機能を使う際にも起動します。こうしたギミックは、ガジェット好きの人に確実に刺さるのではないでしょうか。かくいう筆者など、購入した暁には用もないのに出したりひっこめたりしそうです。

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    画面占有率の高さがお分かりいただけるでしょうか

このピボットライジングカメラにより、ディスプレイ上部にインカメラを設置する必要がなくなりました。iPhoneなど他社のスマホでは、インカメラのためにどうしてもノッチとよばれる切り欠きができてしまいますが、それが回避できたわけです。おかげで6.65インチの有機ELスクリーンの画面占有率は93.1%までアップしています。

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    全面がディスプレイの迫力

しかし、起動時間がわずか0.8秒とは言え、ロック解除で顔認証機能を利用するときは「少し待たされる」と感じるかも知れません。そんなせっかちな人には、即座にロック解除できる「ディスプレイ指紋認証」がオススメです。OPPOが従来モデルでいち早く導入した技術ですが、Reno 10x Zoomに搭載するVer.2.0は従来比で28.5%も高速化されているそう。

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    ディスプレイ指紋認証2.0が搭載されました

具体的には「従来の認証アルゴリズムをアップデートしたことに加えて、指紋に当てるライトも改善しました。指紋を撮影して照合する技術ですが、ディスプレイ指紋認証2.0ではレンズの光学構造によって生じる不均等なライトを補正し、指紋画像全体の精度を均等にして、より正確な情報として内部のセンサーがとらえています」との説明がありました。

ディスプレイに指紋をあてて認証解除する指紋認証2.0を試しました ※音が出ます