フロントカメラを真下に向けて撮影(俯瞰撮影)したところ、水平方向のつもりが垂直方向に長い写真になってしまった……という経験はほとんどのiPhoneユーザが持っているのではないでしょうか。料理の写真を撮るときなど、iPhoneで俯瞰撮影する機会はかなり多いため、あとで90度回転させればいいや、で済ませられる話ではありません。

この俯瞰撮影で90度回転してしまう問題は、『カメラ』アプリが撮影の構図を垂直方向と判定しているために発生します。シャッターを切る前に、『カメラ』アプリの隅にあるフロント/バックカメラの切り替えボタンを確認しましょう。カメラ状のボタンの底面がLightning端子方向を向いているときは垂直、ボリュームボタン方面を向いているときは水平の構図で撮影されます。

水平方向に長い俯瞰撮影を行う場合は、いきなりiPhoneを下向きにせず、水平方向に持ち替えてから下向きにするとうまくいきます。通常、iPhoneを持つ方向は垂直ですから、iPhoneを持つ手を奥へ傾ける(自分に向いている手のひらを上へ向ける)ことでフロントカメラを下へ向けるものですが、それではiPhone内蔵のジャイロセンサーが傾きの変化(垂直→水平)を感知できません。まず垂直→水平への持ち替えを行い、それからフロントカメラを下へ向けるのです。

うっかり垂直→水平に持ち替える前にフロントカメラを下へ向けてしまった場合は、いちどディスプレイを自分に向けてから戻す動作を行ってみましょう。これで、構図が垂直方向と判定されてしまった場合でも、水平方向に変更することができます。撮影後に回転させるよりラクですよ。

  • iPhoneのカメラで撮った写真が90度回転していてイライラします!?

    俯瞰撮影を行う場合は、まずフロント/バックカメラの切り替えボタンの向きに注目しましょう