GIGABYTEはCOMPUTEX TAIPEI 2019のプライベートショーケースにおいて、PCI Express Gen4対応のSSDを公開した。

いま市場で流通しているNVMe SSDの帯域は、PCI Express Gen3 x4接続時で32Gb/s(約4GB/s)だが、新たに登場したPCI Express Gen4なら2倍の帯域となる、64Gb/s(約8GB/s)が得られる。

  • 「AORUS NVMe Gen4 SSD」。M.2でPCI Express Gen4 x4に対応する

「AORUS NVMe Gen4 SSD」は、コントローラにPCI Express Gen4 x4をサポートするPhison「PS5016-E16」を採用したM.2 2280 SSDだ。展示されていたのは2TBモデル。

NANDは東芝のBiCS4世代96層TLC NAND。シーケンシャルリードは最大5GB/s、同ライトも4.4GB/sとされ、デモ機において。5014.4MB/s、4266MB/sをマークしていた。現在のPCI Express Gen3 x4の帯域の壁を超えた数値だ。

  • コントローラはPhison PS5016-E16

  • シーケンシャルリードは5GB/sでPCI Express Gen3 x4の壁を打ち破る

4KiB Q8T8も1.812.7MB/s、2058.6MB/s、Q32T1でも726.1MB/s、698.7MB/sだ。高速のNVMe SSDではコントローラの発熱も問題となることがあるが、AORUS NVMe Gen4 SSDでは基板の両面を銅製ヒートシンクでカバーすることで対応している。

  • 基板両面を銅製ヒートシンクで覆い放熱する

もう一つ、PCI Express Gen4対応のSSDとして「AORUS AIC Gen4 SSD 8TB」も展示されていた。これはPCI Express x16カード型の製品。驚異的なのはその速度で、シーケンシャルリードは最大15GB/s、ライトも同様の15GB/sとされ、デモ機でもリード15.385GB/s、ライト15.509GB/sをマークしていた。

  • PCI Express x16スロットに挿す拡張カード型SSDでPCI Express Gen4 x16接続というのも強烈だが8TBという容量もインパクトある

  • 転送速度は15GB/sオーバー

こちらの製品についてはまだ担当者も詳しいところまでは把握していなかったようだ。例えば、同社も含めM.2スロットを4基搭載したPCI Express x16 RAIDカードのソリューションはすでにある。

こうした方法で4基のPCI Express Gen4 x4 M.2 SSDを4つRAID化したものなのか、別の方法なのかは現時点では分からない。今後のスペック公開に期待したい。