セイコーエプソンは4月18日、ビジネス向けインクジェットプリンターの新製品を発表した。モノクロ専用の主力モデルは、大容量インクタンクの搭載で印刷コストを従来の数分の1に抑えた「エコタンク」モデルで、印刷済み用紙の取り扱いのしやすさを高めた。2つのバッテリーを搭載できるモバイルプリンターも投入する。発売はいずれも5月17日。

  • セイコーエプソンが、ビジネス向けのエコタンクモデルをモデルチェンジ。左から単機能プリンター「PX-S270T」、複合機「PX-M270T」、ファックスやADFを追加した複合機「PX-M270FT」

「PX-M270T」は、省スペース設計のA4モノクロインクジェット複合機。内部の用紙送り機構を工夫し、印刷面を下にして排紙する「フェイスダウン排紙」とすることで、複数ページを印刷した場合も並べ替えせずに済むようにした。インクをフル充てんすると約6,000枚印刷でき、1枚あたりの印刷コストは約0.4円。予想実売価格は税別4万円前後。

  • インクは手間をかけずに補充できるように工夫。前面には残量の目安が確認できる窓も設けた

  • 印刷面が下になって排紙されるので、複数ページの文書をプリントした場合でも並べ替える必要がなく裏返せすだけでよい

基本性能が同じでファックスやADF(自動用紙送り機構)を追加した「PX-M270FT」(予想実売価格は税別4万5000円前後)や、単機能プリンター「PX-S270T」(予想実売価格は税別3万3000円前後)も用意する。

「PX-S06B」は、A4対応のモバイルプリンター。標準で内蔵バッテリーを搭載しており、バッテリーで約50枚の印刷が可能。別売の外付けバッテリーを装着すれば、約410枚ものプリントが可能になる。PX-S06Bの予想実売価格は税別2万8000円前後、外付けバッテリーの予想実売価格は税別1万円前後。プリンターは、ホワイトモデル「PX-S06W」も用意する(価格はブラックモデルと同じ)。

  • A4対応のモバイルプリンター「PX-S06B」

  • ホワイトモデル「PX-S06W」も用意する