QRコード決済に対応したアプリが注目されています。大盤振る舞いと言っていいキャンペーンが相次いでいることもありますが、10月実施予定の消費税率10%への引き上げに伴うポイント還元にどう取り組むかとなったとき、対応しやすく初期導入費用も低いQRコード決済が有利だからでしょう。我々一般消費者も、さっさと導入し慣れておくことが現実的かもしれません。

となると、問題は"起動にかかる手間"です。レジ前の列に並んでからスマートフォンを操作すればいいやと高をくくっていたら、順番が予想より早くきてしまい操作に手間取ってしまう……うなずく方も多いのではないでしょうか。

iPhoneに関していえば、iOS 12の現在、妙案はありません。ロック画面でサイドボタンをダブルクリックすれば呼び出せるApple Payとは異なり、QRコード決済アプリはロック解除したあとでアプリを起動し、QRコードを読み取る/読み取られる画面に切り替えなければならないからです。

Siriを呼び出して「○○を起動して」(○○はQRコード決済アプリ)と伝えれば、ロック画面から起動することもできますが、人前でSiriを呼び出すと(慌てているときにかぎって)うまくいかないことが多く、無事起動できてもQRコードを読み取る/読み取られる画面に切り替えるという手間が残ります。

次善の策としては、QRコード決済アプリをDock(ホーム画面下部にある最大4つのアプリを登録しておける領域)に登録しておく、ウィジェットに対応しているアプリであればToday画面(ホーム画面の左側)から呼び出す、という方法があります。

いずれにしても、サードパーティー製アプリをすばやく呼び出す機能がiOSのシステムレベルでサポートされないかぎり、誰もが納得する状況にはなりません。しばらくは、レジで自分の順番が来る前に起動しておくよう努力する状況が続きそうです。

  • QRコード決済アプリ、すばやく起動する方法は?

    「QRコード決済アプリ」をすばやく起動する方法は? (画面はイメージです)