シュナイダーエレクトリックは4月8日、これまで主に中圧受配電機器の製造・提供を行ってきたパワーシステム事業の日本でのビジネス領域を拡張し、太陽光発電や風力発電、燃料電池などいくつかの分散電源と電力貯蔵システムをもち、電力系統に連携することも、切り離して自立運転もできる小規模系統網(マイクログリッド)向け事業への参入を明らかにし、マイクログリッド向けソリューション「EcoStruxure Microgrid」の提供を4月中旬より開始すると発表した。

EcoStruxure Microgridは、IoTプラットフォーム・アーキテクチャ「EcoStruxure」の電力グリッド向けフレームワークを利用することで、電力の発電、消費、貯蔵、販売を最適化し、停電時に系統から切り離した後も電力供給の安定化を図る制御・監視ソリューション。

世界ですでに130件の導入実績があり、同社では再生可能エネルギーを活用し環境にやさしい企業を目指すオフィスや工場・物流施設、自然災害時にも停電から守るレジリエンス強化を行いたい自治体や重要な施設、離島ならびに、電気料金の最適化や燃料費を削減したという企業を対象としている。

また、需給の制御方法としては、「系統連系(Grid-tied)」、「系統連系・解列(Island able)」、「自立運転(Off-Grid)」に対応しており、同社では営業活動を積極的に行っていくことで、2020年度までに日本でのパワーシステム事業を倍増させることを目指すとしている。

  • マイクログリッド向け製品・ソリューションの全体像

    マイクログリッド向け製品・ソリューションの全体像