ボタンを押してシートを着脱

市販のシートを使う場合は、付属のシート専用パッドを本体のローラーに装着する必要があります。パナソニックが推奨する市販シートは、花王の「クイックルワイパー 立体吸着ドライシート」と「クイックルワイパーウエットシート」の2種類です。

専用パッドを本体のローラーに装着した上で、床にシートを平らに広げます。シートの上に本体を載せて「シート巻き付けボタン」を押すと、自動でシートを巻き付ける機能があります。取り外しのときは「シート取り外しボタン」を押せば、ローラーが逆回転してシートを排出できます。

ボタン1つで簡単にシートを装着でき、汚れたシートは触れずに捨てられるのがうれしいところ。ですが市販シートは表と裏の両面を使用できるものなので、片面で捨てるのはもったいない気がします。両面使用については取説で言及されておらず、もちろん取り付け自体は可能だと思いますが、汚れた面を内側にして本体にセットすることになるため、衛生面や誤作動、故障につながる心配はありそう。控えたほうがよさそうです。

シートを自動で巻き付けてくれます。これは便利!

  • 市販シート用のパッド。専用モップと同じ大きさですが、外側に市販シートを巻き付けて使用するため、お手入れは汚れが気になったときだけ洗濯すればオーケー

  • 専用モップと同じく、専用パッドを回転ローラーに巻き付けます

  • 回転ローラーに専用パッドを巻き付けた状態。なんだかモコモコしています

  • 市販のシートの巻き付けと排紙は自動。右上が巻き付けボタン、左上が排紙ボタン

  • 巻き付けボタンを押して、ピッと音が鳴ったあと、床面に敷いたシートの下半分に本体を載せ、もう一度ボタンを押すと自動でシートの巻き付けが始まります

  • 巻き付けが終わると音が鳴り、巻き付けられていることを確認してから本体を床に戻してスタートボタンを押すと運転が始まります。巻き付け時にシートがよれていたり、ズレてしまっていたりすると、巻き付けに失敗することもありました。失敗すると、シートを1回取り外す必要があるため、処理がちょっとめんどうです

市販シート使用時は、水が噴射されない仕様です。そのため、ウエットシートの水分で最後まで掃除を行います。市販シート装着時は、回転ローラーがクルクルと常時回転しながら走行する仕組みとなっています。

走行パターンは2つ

ローランの走行方式は2パターンあります。1つ目は、人が雑巾がけをするのと同じように一直線に進み、コの字型に折り返し、その往復を繰り返して掃除をするというもの。折り返すときも、端の部分を重ね拭きしながらしっかり拭き掃除してくれるのが秀逸です。

走行中の様子

もう1つは、専用モップ取り付け時のウエットモードで設定可能な「スポットモード」。ウエットモードボタンを2秒以上長押しすると設定でき、開始位置から前に約1.6メートル、右に約2メートルの範囲を集中的に水拭きします。ローランはウエットモード時、必要に応じて水が噴出される仕組みのようですが、筆者宅で試用したところ、このモードで掃除したときが最も水を使っているようで、しっかり床面が濡れていました。

  • ウエットモードで清掃中の様子。噴射された水の跡が筋状に確認できます。その上をモップが拭き取っていく仕組みです