OPPOが2018年12月21日に発売したSIMフリースマートフォンの新機種「R17 Pro」。その少し前、2018年秋に発売され、海外製のSIMフリースマートフォンながらFeliCaを採用したことで話題となった「R15 Pro」の後継モデルですが、基本性能からデザインやカメラなどさまざまな面で異なる特徴を備えたモデルに仕上がっています。

「OPPO R17 Pro」のデザインを動画で見る(27秒)

まずはR17 Proの外観からチェックしましょう。R17 Proは19:9比率の6.4インチディスプレイを搭載したモデルで、157.6(w)×74.6(h)×7.9(d)mm・約183gと、R15 Proの156.5(w)×75.2(h)×8.0(d)mm・約180gと比べてサイズや重量は大きく変わりません。最近の6インチクラスのスマートフォンを使っている人なら一般的なサイズ感ではありますが、5インチ前後のスマートフォンを使っている人からすると、大きさと重さを感じるかもしれません。

  • 「OPPO R17 Pro」レビュー

    R17 Proの正面。縦長比率の6.4インチ大画面有機ELディスプレイを搭載しているが、最近増えている6インチクラスのスマートフォンとしては一般的なサイズ感だ

本体前面には有機ELのディスプレイとフロントカメラがあり、フロントカメラ部分を切り欠いたノッチのあるデザインを採用しています。ですがノッチの形状はOPPO独自の水滴型ノッチとなっており、一般的なノッチと比べるとサイズが小さく、横画面にして動画を見るときも違和感を抱くことは少ないでしょう。

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    フロントカメラ部分だけを滑らかに切り欠いた、水滴型のノッチを採用。ノッチがありながらも違和感を抱きにくいデザイン

背面に目を移すと、本体中央上部に並んだ3つのカメラが目を引きます。本体カラーはエメラルドグリーンとミストグラデーションの2色が用意されていますが、後者はOPPOのスマートフォンで特徴的なグラデーションのある、落ち着いた色合いとなっています。

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    ミストグラデーションモデルの背面。OPPOらしいグラデーションカラーを取り入れているのが特徴だ

一方で、R15 Proでは背面に備わっていた指紋センサーがなくなっていますが、指紋認証自体がなくなったわけではありません。というのもR17 Proは、ミドルクラスの「R17 Neo」と同様、ディスプレイの中に指紋センサーを内蔵しているのです。

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    指紋センサーはディスプレイに内蔵。ロック解除する際に光って場所を教えてくれる

指紋センサーは前面の中央下部に備わっており、通常の指紋センサーと同様、ディスプレイのその位置に指を触れるだけでロック解除ができます。本体がスリープ状態であっても、本体を少しでも動かせば指紋センサーの位置が光って示してくれるので、そこに指を当てればスリープからの復帰とロック解除が一度にできるので便利です。

【動画】実際に指紋センサーを使ってロック解除をしている様子。指紋センサー部分全体を指で覆うのがポイントだ

従来の指紋センサーと比べて認識が高速とはいきませんが、それでもすばやいロック解除が可能です。ただし、指紋センサー部分を指で完全に覆わないと、認識してくれない点には注意する必要があるでしょう。ロック解除のスピードを求めるなら顔認証を用いたほうがよいのですが、こちらは「iPhone X」シリーズや、同じOPPOの「Find X」などのように、顔を立体的に認識する仕組みは入っておらず、セキュリティ面が若干弱くなる点は覚えておいてください。