使い勝手の面でもう1つ、R17 Proの特徴的な要素となるのが「スマートサイドバー」です。これはR15 Proに搭載されていた「フルスクリーンマルチタスク」という機能をより強化したもので、側面にあるバーをスワイプすることで、登録したアプリやさまざまな機能を呼び出せるというもの。呼び出し方に違いはありますが、「Xperia XZ3」のサイドセンスなどに近い機能といえるでしょう。
スマートサイドバーは縦画面だけでなく、横画面でも呼び出せるほか、一部アプリはウィンドウ表示で呼び出すことも可能。なので動画再生中にメッセンジャーアプリを一時的に呼び出したりと、使いこなせば非常に便利な機能といえるのではないでしょうか。
性能面を確認すると、チップセットにクアルコムのミドルハイクラス向け「Snapdragon 710」、RAMは6GB、ストレージは128GB。CPU性能はハイエンドモデルと比べやや落ちますが、日常使いだけでなくゲームも十分に楽しめる、十分な性能を備えています。R15 Pro同様DSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)にも対応しているので、2枚のSIMをフル活用したSIMフリー端末らしい使い方もできるでしょう。
もう1つ、性能面で注目されるのはバッテリーです。R17 Proは約3,700mAhのバッテリー容量を持つだけでなく、独自の急速充電システム「SuperVOOC」を備えています。OPPOは急速充電にとても力を入れており、SuperVOOCでは、従来のシステム「VOOC」からさらに進化した急速充電の仕組みが備わっているのです。
実は、R17 Proのバッテリーは1,850mAhの容量のものが2つ搭載されており、SuperVOOCではそれぞれを分散して充電することで、高速充電を実現しているわけです。SuperVOOCを使うには、本体に付属している専用のACアダプターとケーブルが必要ですが、これを使って残量が十数パーセントの状態から充電を開始したところ、40数分後にはフル充電状態に。いかに充電時間が早いかを実感できました。
ちなみに、従来のVOOCはUSB Type-C端子ではなくmicroUSB Type-B端子が用いられていたため、R15 ProなどはUSB Type-Cに対応していないという弱点もありました。ですがSuperVOOCでは端子もUSB Type-Cに変更され、(SuperVOOCでなくても)USB Type-Cケーブルを用いた充電ができるようになったのは嬉しいところです。