最後にR17 Proの価格ですが、比較的高い性能を備えているだけあって6万9,980円(税別)、消費税を入れると7万円を超えることからSIMフリースマートフォンとしては高め。価格よりも機能や価値を求める人に向けたモデルといえそうです。

近い価格帯でライバルとなりそうなのは、ファーウェイの「HUAWEI P20」やASUSの「ZenFone 5Z」などになるでしょうか。それらと比べた場合、CPU性能はやや譲る印象ですが、F値が自動で切り替わるカメラや、ディスプレイ内蔵型の指紋センサーなど、優位性を持つ部分も多く備わっています。

ただ発売時期が比較的近いということもあり、実は直接的なライバルとなるのは、前モデルのR15 Proかもしれません。ここまで触れてきた通り、R17 ProはR15 Proと比べ進化した点も多いのですが、R15 Proからなくなっている要素もいくつかあります。

1つはSIMスロットが小型になった影響からか、microSDスロットが姿を消していること。筆者の経験上からすると、内蔵ストレージが128GBもあれば、写真や動画を本体内に保存し続けているという人でない限り、それほど困ることはないでしょうが、microSDの利用頻度が高い人は気を付けてください。

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    SIMスロットには、最近増えている前後に2枚のSIMを挿入するタイプを採用。その代わりmicroSDスロットは持たない

2つ目はイヤホン端子がなくなっていること。こちらも最近では搭載機種が減少傾向にあるのに加え、ワイヤレスタイプのイヤホンが増えてきていることから、有線のイヤホンにこだわりを持つ人でなければ影響は小さいといえます。

そして3つ目は、R15 Proに備わっていたFeliCaや耐水・防塵といった日本向けの仕様が、R17 Proではなくなったことです。それゆえ「おサイフケータイが手放せない」など、これらの機能・性能がどうしても欲しい人はR15 Proですが、そうでなければR17 Proを選んだほうが、多くの進化を体験できることでしょう。