OPPO Japanが、SIMフリーの新たなAndroidスマートフォンを発表しました。ディスプレイ指紋認証対応のハイエンド機「R17 Pro」と、大画面・大容量バッテリー搭載のエントリー機「AX7」です。ともに12月中旬の発売を予定。市場想定価格(税別)はR17 Proが69,880円、AX7が29,880円となっています。

  • R17 Pro

    ディスプレイ指紋認証に対応した「R17 Pro」。前回の新製品発表会から3週間という短期間での、新モデルお披露目となりました

2018年8月以降、新製品を矢継ぎ早に投入しているOPPO Japan。10月30日には(R17 Proの兄弟機にあたる)「OPPO R17 Neo」を発表、さらに同月に「OPPO Find X」も発表しています。年末に向けてまた新たなモデル、今回のR17 ProとAX7は、どちらもSIMフリーモデルとして発売されます。

  • R17 Pro、AX7

    約6.4インチのR17 Pro(左)、約6.2インチのAX7(右)。ディスプレイ側は、ノッチなど共通のデザインを採用しています

  • R17 Pro、AX7

    R17 Pro(左)とAX7(右)。どちらもデュアルカメラを搭載しています

まずはR17 Proから。約6.4インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイを採用、重さは約183gで、手にしてみると相応の大きさと重さを感じます。ゲームや動画を楽しむときは、この大きさが生きてくることでしょう。

CPUはクアルコムSnapdragon 710で、メモリは6GB、内蔵ストレージは128GBです。エンタメのコンテンツを楽しむのに十分なスペックでしょう。Gorilla Glass 6により、ディスプレイの耐久性も折り紙つき。カラバリはミストグラデーションとエメラルドグリーンの2色展開です。特にミストグラデーションは鮮やかな色味で、それでいて高級感を失っていないので、幅広い年齢層の人に好まれるでしょう。

  • R17 Pro

    R17 Proのミストグラデーションモデル。見る角度によって光り方が変わる背中の美しいデザインに注目!サイズは157.6×74.6×7.9mm

同じ「Rシリーズ」として先に発表されたR17 Neoと同様、R17 Proも「ディスプレイ指紋認証」を搭載しています。スリープ中の画面に指を近づけると、指紋のマークが表示され、そこに指を合わせてロックを解除する仕組みです。

現在のところ、国内で販売されるスマホでディスプレイ指紋認証に対応している製品はR17 NeoとR17 Proのみ。「この機能が使いたいから」という理由で、Rシリーズを選ぶ人もいるのでは?

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    ディスプレイ指紋認証の利用イメージ。あっという間にロック解除できます

夜景を美しく撮影できるのも特長のひとつです。

その秘密は、明るさに応じてカメラの絞りを最適化する「オートアパチャー」機能。従来モデルでは、レンズの絞りは固定でした。しかしR17 Proでは、周囲の明るさに応じて、F1.5とF2.4を自動的に切り替え、レンズに取り込む光の量を調整します。

加えて、夜景を美しく撮る「ウルトラナイトモード」が利用できるのです。R17 Proを手にしたら、夜の街に出かけたくなりそう。今回の発表会では試せませんでしたが、機会があったら夜景を撮ってみたいものです。

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    背面には1,200万画素+2,000万画素のデュアルカメラを搭載。暗いところでもキレイなナイトショットを撮影できます

従来モデルで好評だったカメラ機能も継承。2,500万画素のインカメラでは、顔の296カ所を識別して800万ものビューティデータと照合し、被写体の人物に最適な補正をかける「A.I.ビューティ」機能が利用できます。さらに、顔の輪郭や目鼻などのパーツを、好みに応じて調整できる仕様です。

設定を保存しておけば、次回以降も同じ条件でセルフィーを撮れます。R17 Proのカメラアプリで理想の顔ばかり眺めていたら、そのうち本当の鏡を見るのが嫌になりそうですが...。

  • R17 Pro

    インカメラではA.I.ビューティのほか、iPhone Xのアニ文字っぽい「OMOJI」も利用できます

  • R17 Pro

    プリインストールの動画編集アプリは、トリミングや特殊効果などにも対応

約3,700mAh相当量(1,850mAhのバッテリーを2つ搭載)となるR17 Proは、「SuperVOOCフラッシュチャージ」により、たった10分で40%も充電できます。出かける直前にスマホの充電不足に気が付くことが多い筆者のような人間には、なんともうれしい機能。

  • R17 Pro

    端末下端の様子。3.5mmイヤホンジャック端子は廃止されています

ディスプレイが大きいため、片手では画面の端まで指が届かない心配もあるR17 Proですが、そこはOSで工夫しています。Android 8.1をベースに開発したColorOS 5.2では、よく使うアプリを呼び出してサッと使える「スマートサイドバー」によって、ユーザビリティを向上しています。

  • R17 Pro

    スマートサイドバーは、ディスプレイの端をタップすると起動するランチャー。使いたいアプリをいつでも起動できます

R17 Proの注意点も、いくつか挙げておきましょう。まず、外部メモリーカードには対応しません。内蔵ストレージが128GBあるので個人的には十分な気もしますが、足りない分はクラウドで補うなったりが必要でしょう。また、おサイフケータイ、防水機能にも非対応です。このあたり、グローバルモデルをそのまま投入した背景がうかがえます。

  • R17 Pro

    横から見たところ。カメラのでっぱりがそれなりに目立ちます。薄さは7.9mmで、スタイリッシュな印象でした