内蔵スピーカーによるドルビーアトモスの音場も確かめてみましょう。本体設定から「音」>「詳細設定」に入って、「Dolby Atmosの詳細設定」を開きます。ボタンアイコンを有効にすると、ドルビーアトモス対応のコンテンツから、さらに広々とした空間を描くサウンドが聞こえてきます。

  • AQUOS Zero

    ドルビーアトモスのセッティング。映画、音楽、カスタムの設定が設けられています

  • AQUOS Zero

    音場感を変えられるプリセットを用意。どのモードでも、グラフィックイコライザーを使って好みの音を設定できます

サルガッソーは、音にひと工夫を加えたシーンが次々と登場し、ドルビーアトモスの魅力がよくわかる作品です。上空を飛び交うヘリコプターの羽音や、大きな滝のある川が流れる水音が“上から降ってくる”ような高さ方向のエフェクト……。これがスマホで手軽に楽しめる不思議さに驚くばかりです。

設定からドルビーアトモスのオン・オフを切り替えてみると、ドルビーアトモスでは細かな効果音も粒立ちがよくなることに気づけます。目の前から30cm~40cmぐらいの距離にスマホを近づけて視聴すると、ドルビーアトモスの効果が最大化されるでしょう。

ドルビーアトモスに対応しない通常コンテンツでも、「映画」のプリセットやカスタム設定の中にある「ダイアログエンハンサー」を調整すると、セリフなど人の声が聞きやすくなるので、電車やバスに乗りながら動画を楽しみたいときに便利です。

ガジェット好きに限らず、みんなにおすすめしたい

AQUOS zeroは本体が146gと軽く、スリムで持ちやすいことも大きな魅力です。特に、通勤電車の中でつり革につかまりながら、片手持ちで動画を視聴するようなときにこの軽さが効いてきます。

その軽さから想像ができないほど本体はタフで頑丈。背面パネルはアラミド繊維のテクノーラという強固な素材で、側面フレームにもマグネシウム合金を切削加工したパーツを使っています。フロントパネルには、緩やかにカーブした強化ガラスを採用。IP65/IP68の防塵・防水性能も備え、屋外はもちろん、キッチンでも動画視聴を楽しめます。

本体には2つの充電ICチップを内蔵。充電時に本体にかかる発熱の負荷を抑える設計をしているので、充電しながら動画を見ていても本体がヒートアップしません。飛行機など長旅のときに役立ちそうな機能です。

AQUOS zeroの外観はクールなブラック。機能は最先端のテクノロジーをもりもりに詰めていますが、ガジェット好きな男性に限らず、のめり込むような高画質と本体の圧倒的な軽さは、女性を含めて多くの人におすすめしたいところです。岡安学さんがゲーミング性能中心のAQUOS zeroレビューも執筆していますので、気になる人はこちらも一読してみてください。