Maxim Integratedは、ウェアラブルおよびIoT機器向けにリチウムイオンバッテリ充電回路を内蔵した高集積パワーマネージメントIC(PMIC)「MAX20345」を発表した。

同製品は、高精度の心拍数、血中酸素(SpO2)およびその他の光学式測定用に最適化された独自アーキテクチャに基づいた昇降圧レギュレータを搭載。同レギュレータは、SNRの劣化を抑えることが可能であり、ウェアラブルアプリケーションで求められる低自己消費電流性能を提供することができるため、同社では測定条件によって変化するが、性能を最大7dB向上させることが可能になると説明している。

また、低電力を実現するために、リチウムイオンバッテリ充電機能のほか、低自己消費電流を備えた6つの電圧レギュレータ、3つのnanoPowerバック(900nA、typ)および3つの低自己消費電流LDOレギュレータ(550nA typ)を内蔵しているほか、2つのロードスイッチによってシステム周辺回路を切断し、バッテリ消費を最小限に抑えることが可能になるとしている。

なお、同製品は56ピンWLPにて提供され、単価は4.45ドル(1000個以上、FOB USA)としているほか、評価キット「MAX20345EVKIT#」も57.00ドルで提供済みだとしている。

  • MAX20345

    「MAX20345」の適用イメージ