フランス発のAIを搭載するスタイリッシュなスマートミラー

今年のCES Unveiledには、世界各国のヘルスケアデバイスも数多く集まりました。フランスの大手ヘルスケア専門企業であるバラクーダは、独自に開発するIoT・スマート家電向けのプラットフォーム「CareOS」を搭載したスマートミラーを展示していました。

  • Artemis
  • Artemis

    フランスのバラクーダが開発する独自のプラットフォーム、CareOSを搭載するスマートミラー「Artemis」

センサーやカメラ、音声リモコンなどを統合した「Artemis」は、バスルームやパウダールームに設置して使うことを想定したスマートミラーです。鏡には液晶ディスプレイやカメラが埋め込まれていて、髪型やヘアカラーのシミュレーター、顔画像認識技術を生かしたフィットネストラッカー、歯磨きのコーチングなど、様々なアプリを搭載します。

操作は、ミラーの手前に設置されているセンサーに手をかざし、スワイプでメニューを選択したり、音声コントロールも可能。AIアシスタントまでもバラクーダが独自に開発する理由は、バスルームやパウダールームなどプライバシーを守りたい場所で使うスマートミラーですから、不正なハッキングを防ぐためなのだとか。CESがお披露目の機会となったスマートミラー「Artemis」は、今後はビューティーケアのブランドやヘアサロンなどBtoBのパートナー向けに採用を呼びかけるそうです。

15カ国語の自動翻訳に対応する完全ワイヤレスイヤホン

米ニューヨークで2014年に設立されたスタートアップのWaverly Labsは、15カ国語の自動翻訳に対応する完全ワイヤレスイヤホンタイプのトランスレーター(翻訳機)「The Pilot」を出展していました。

  • The Pilot
  • The Pilot

    Waverly Labsの自動翻訳機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「The Pilot」。日本語にも対応していました

会話の相手同士で、左右のイヤホンを片側ずつ装着して専用アプリを起動。スピーチの内容をリアルタイムに翻訳してくれる機能は会場でも試したところ、レスポンスは上々でした。日本語の自動翻訳にも対応していますが、翻訳の精度はまずますといったところ。アルゴリズムは言語に合わせて最適なクラウドサービスを複数の候補から選択する仕様としているそうです。

最大5人が参加しながら同時通訳会議の機能も搭載予定。そしてもちろん音楽リスニング用のイヤホンとしても活用できる製品です。商品化は今年の6月を予定。2019年1月現在、同社のWebサイトでは199ドルでプレオーダーがスタートしています。

Jabraからノイズキャンセリング機能搭載のワイヤレスヘッドホン「Elite 85h」

日本のポータブルオーディオファンにもお馴染みのブランド、Jabraが、最新のノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホン「Elite 85h」を発表しました。4月ごろに299ドル(約3.2万円)で発売を予定しています。

  • Elite 85h
  • Elite 85h

    Jabraのアクティブノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホン「Elite 85h」。カラバリは3色がそろいます

本体に6つのマイクを内蔵して、フィードバック・フォワード両対応の高精度なハイブリッド方式によるノイズ消音を実現。ノイズキャンセリングオンの状態で最長32時間の連続音楽リスニングに対応します。

さらに、AIアシスタントとしてアマゾンAlexaに対応。本体のボタンに触れることなく、トリガーワードを発話してハンズフリーで音楽再生やスマート機能が利用できることをウリにしていますが、電車の中やカフェで使うときのことを考えると、ボタンでも操作できたほうがありがたいようにも思います。残念ながら会場でデモを体験することができなかったので、日本で発売されることが決まったらぜひ試してみたい製品です。