7月26日に出荷された2.5インチディスプレイ搭載スマートスピーカー「Amazon Echo Spot」を自腹購入したところ、あまりにも気に入ってしまいました。

LINE「Clova WAVE」、グーグル「Google Home」、アマゾン「Amazon Echo」と主要スマートスピーカーをすべて入手して日常的に使ってきましたが、もう画面のないスマートスピーカーは買わないと思います。少なくともリビング、仕事部屋用としては。両親用に購入した2台目も、自分用に開けてしまったぐらいです。

  • Echo Spot

    アマゾン「Amazon Echo Spot」14,980円(税込)。猫様の写真を背景に表示するとEcho Spotへの愛着は100倍増しです。ニャー!

  • Amazon Echo

    Echo Spotのパッケージには、本体、ACアダプター(15W)、説明書、「使い方の例」が同梱されています

  • Amazon

    本体前面。サイズは104×97×91mm、重量は419g。ディスプレイは2.5インチの丸形です

  • スマートスピーカー

    本体背面。左が電源端子、右が3.5mmステレオジャック。USB充電器を使えないのは残念です

  • 上面には4つのマイクと、マイク/カメラボタン(オン/オフ)、ボリュームボタンが配置されています

設定はタッチでラクラク、しかし思わぬ落とし穴も

ディスプレイ搭載による利便性の向上は、セットアップ時点で痛感しました。Amazon Echoに限らず一般的なスマートスピーカーは、スマホに専用アプリをインストールして、そこから設定する必要があります。しかし、Echo Spotはタッチパネル対応ディスプレイを搭載しているので、Wi-Fi、Amazonアカウントを単体で入力できます。セットアップにスマホは必要ありません。とは言え結局、設定、管理のためにAlexaアプリをインストールしなければなりませんが、Echo Spotの使い始めのハードルが低いのは嬉しいポイントです。

ただしセットアップ時にひとつだけ困ったことがありました。実はEcho Spotのソフトウェアキーボードは一部の記号が入力できないんですね。筆者の場合は、Amazonのパスワードに含まれていた「”」(ダブルクオーテーション)がそれに該当しました。冒頭のデバイスの言語選択で「English」を選べばソフトウェアキーボードに「”」が現われますが、そんなことはなかなか気づけません。結局、今後の使い勝手を考慮してAmazonのパスワード自体を変更してしまいました。

  • こちらがEcho Spotのソフトウェアキーボード。同じようなトラブルに遭遇しないように、利用頻度の少ない記号はパスワードに使わないことをオススメします。なおパスワードは変更済みで、もう使っていません

画面に目を向ければ欲しい情報が手に入る

さていきなりセットアップでトラブルに遭遇したEcho Spotですが、ここからは使うほどに気に入る一方でした。

Echo Spot最大のアドバンテージはつねに情報を表示していることですね。なにも操作していなくても時間、天気、通知、予定、話題などを切り替えて表示しているので、顔をEcho Spotに向ければ知りたい情報に一通り目を通せます。電源ボタンを押すどころか、ウェイクワードを呼びかけることなく情報を入手できるのは非常にお手軽です。いまではもう時間を知るためだけに、スマートスピーカーに向かって「●●●●、いま何時?」と尋ねるのは、声を発するカロリーがもったいないなーと思うほどです。人間って堕落しますね。

  • 「設定→ホーム・時計→ホームカード→表示内容」で、メッセージ、天気、通知、予定、リマインダー、呼びかけ、話題などのホームカードからどれを表示するか設定可能です

いつもの音楽も歌詞を読むと新発見

音楽を再生しながら歌詞を表示する機能は、スマホや音楽プレーヤーでとっくの昔に実現されていましたが、卓上に置いてあるスマートスピーカーの画面につねに歌詞が表示されていると快適さがまったく違います。普段はリラックスして音楽を聴いていて、気になったときだけ画面を見れば、その歌詞が目に飛び込んでくるわけです。わざわざスマホや音楽プレーヤーを取り出すような手間はかかりません。

昔から繰り返し聞いている歌でも歌詞をうろ覚えしていることが多々あります。改めてEcho Spotで懐かしの曲を再生してみると、「こんな歌詞だったの???」と何度も驚かされること請け合いです。

  • 歌詞表示機能はPrime Music、Amazon Music Unlimitedの楽曲に限られる点にはご注意ください ※編注:写真は歌詞部分を加工しています