UL benchmarks
https://benchmarks.ul.com/pcmark10
ということでまずはPCMark 10。Overallで見るとやはりCore i9-9900Kが飛びぬけているのはSingle Thread性能の高さだろうか。Ryzen Threadripper 2920Xは、Ryzen Threadripper 1950Xより性能が高くなっている。
一方、Ryzen Threadripper 2970WXの(Ryzen Threadripper 2990WXも同様)スコアが低めなのは、メモリ接続構造が非対称であるためと思われる。Dynamic Local Modeでも救いきれなかったということだろうか。
Detail(グラフ2)を見ると、Overallの傾向はすべてのテストに共通する、という感じである。ただGamingとProductivityとかはともかく、Digital Contents CreationでRyzen Threadripper 2970WX/2990WXの性能が低いのは、結果から書けば8月に行ったRyzen Threadripperのテストと同じく3DMark Slingshotのためである。
個別にみると、まずEssentials(グラフ3)はまぁこんなものかという結果。AppStartupでここまでの差が出る(Core i7/i9が異様に高速)のは、同じM.2 SSDを使ってテストしてるだけにすこし不思議ではあるが、Web Browsing/Video Conferencingは妥当な結果。
Productivity(グラフ4)も、Single Thread性能が反映されやすいことを考えると理解できる数値だ。問題のDigital Contents Creation(グラフ5)であるが、Rendering&Visualizationのスコアが低いのは、先に書いた通り3DMark Slingshotのスコアのせいで、逆にPOV-Rayのスコアは悪くなかった。こちらは後で個別にテストも行っている。
最後がGamingであるが、Ryzen Threadripper 2920Xは動作周波数の低さもあってちょっとかんばしくない結果である。逆にRyzen Threadripper 2970WXが意外に健闘している(とはいえCombinedはいまひとつ)のがわかる。面白いのはFireStrike位だとCore i7/i9のアドバンテージがあまりないことだが、これはGeForce GTX 1080がもうボトルネックということだろう。