TwinView Dockによる2画面ディスプレイ環境は、ROG Phoneによってコントロールされています。2画面スマホと言えば2018年2月9日に発売された「M Z-01K」が記憶に新しいですが、それよりもROG Phone+TwinView Dockのデュアルディスプレイ環境は機能が限定的です。
カーレースゲーム「アスファルト9」(Gameloft)のように、TwinView Dockに完全対応していれば、上に3Dレース画面、下にマップといったように、ひとつのアプリからふたつのディスプレイに表示可能です。しかし一般的な非対応アプリでは全画面表示やミラーリングすらできません。ひとつのディスプレイにひとつのアプリというのが大原則です。
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バトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」(PUBG CORPORATION)はTwinView Dockでプレイできますが、2画面表示には対応していません。そのため、片方でゲーム画面を表示しながら、もう片方でWebの攻略情報を表示したり、ライブ配信したり、コミュニケーションアプリでやり取りしたりといった活用方法となります
重いアプリの同時起動もスムーズ
ROG Phone+TwinView Dockは2画面スマホとしては機能が限られていますが、同時起動するアプリの組み合わせに制限はないです。また、たとえば「Netflix」と「YouTube」の動画を同時に再生しても、どちらかが止まってしまうことはありません。実用的かどうかはべつにして、音声もミックスされて流れ続けます。
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上でNetflix、下でYouTubeの動画を再生しました。オーバークロック版のSnapdragon 845を搭載しているだけに、Wi-Fiで接続していればどちらの動画もスムーズに再生されます(画面にモザイク処理を施しています)
個人的に興味深かったのが「ナビ」アプリの同時起動。今回は「Yahoo!カーナビ」と「マップ」を同時に動かしてみましたが、30分ほど試走したかぎりではお互い干渉することなく正常に動作していました。結構異なるルートを案内していたので、自分に合ったカーナビアプリを探しているときに、このデュアルディスプレイ環境は重宝しそうです。
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ちなみにTwinView Dockでデュアルディスプレイを利用しているときには、Android OS自体の「マルチウィンドウ」機能はグレーアウトして選択できませんでした。アプリを3~4本同時に表示することはできないわけです。うーん、残念!
アスファルト9とともにROG Phoneにプリインストールされているバトルロイヤルゲーム「Free Fire」(GARENA INTERNATIONAL I PRIVATE LIMITED)は、TwinView Dockによるデュアルディスプレイに対応していません。今後どのぐらいのアプリがTwinView Dockに完全対応するのかは未知数です。
しかし、片方のゲーム画面で茂みに隠れながら敵キャラが現われるを待ちながら、もう片方の画面でアイドル動画を楽しむのはなかなかオツなもの。ROG Phoneを購入したなら、ぜひセットで入手したいアクセサリーと言えます。
ちなみに、L/Rの物理ボタンはやはり快適。TwinView Dock試用時に2回も「ドン勝」できちゃいました。TwinView Dockはゲームを有利に進めるためのリアル課金アイテムとしてもオススメです!