KDDI(au)、沖縄セルラー電話、楽天は1日、通信ネットワークや決済サービス、物流分野で業務提携することを発表した。

  • KDDI(au)と楽天の業務提携のイメージ図

通信ネットワーク分野では、楽天が2019年10月に開始する予定の4G LTE通信サービスに、KDDI(au)が通信をローミング提供する協定を締結。一般的に新しい通信サービスの提供開始は、基地局が整った一部エリアから順次拡大していくことが多いが、楽天では今回の協定により、サービス開始当初から全国でLTE通信サービスの提供が可能になるとしている。

KDDI(au)と楽天では、この協定を2026年3月末までと定めており、期限までの間に楽天は自前でネットワークの全国構築を進め、完成した地域から順次、自前ネットワークへ切り替える予定。

ローミング予定エリアは、東京23区、大阪市、名古屋市を除く、全国エリア。なお、楽天では、全国の電力会社の送電鉄塔などを基地局の設置場所として活用すべく、電力会社などと提携を進めている。

決済サービス分野の提携では、QRコード決済サービス「楽天ペイ」をはじめとした決済プラットフォームや加盟店網をKDDI(au)へ提供。これを受け、KDDI(au)はバーコードやQRコードを使った新たなスマホ決済サービス「au PAY」を2019年4月から順次開始する。

また、物流サービスでは、KDDI(au)が運営するオンライン通販サイト「Wowma! (ワウマ)」に対して、楽天が「楽天市場」で培った物流サービスを2019年4月から順次提供していく。