ルネサス エレクトロニクスは、同社独自のCPUコア「RXシリーズ」の第3世代となる32ビットコア「RXv3」を開発したことを発表した。

RXv3は、CISCベースのCPUコアで、5段スーパースカラ・アーキテクチャによる複数の命令をパイプラインでの同時実行が可能なほか、最大256バンクの専用レジスタ退避バンクの活用による割り込み処理のオーバーヘッドの最小化、シングルサイクルのレジスタ一括退避機能オプション、および倍精度浮動小数点ユニット(DP-FPU)機能の強化などにより、CoreMark/MHz値で、最大5.8を実現(EEMBCベンチマークによる測定)できるとする。

このため、同社ではリアルタイム性が求められる次世代型のスマートファクトリ、スマートホーム、およびスマートインフラ機器で求められるモータ制御や産業用途のニーズを満たすことが可能となると説明している。

なお、同コアを搭載したRXマイコンは2018年第4四半期末までにサンプル出荷が開始される予定だという。