米Googleは10月9日 (現地時間)、「Google Home」ファミリーの新製品「Google Home Hub」を発表した。7インチの液晶タッチスクリーンを搭載したスマートアシスタントデバイスであり、同社はHome Hubをスマートホームコントローラと表現している。10月22日に米国で発売、価格は149ドル。

  • 「Google Home Hub」

    「Google Home Hub」

Google Home HubはGoogleアシスタントを内蔵し、音声によるインタラクションで様々なアシスタントを頼める。その点でスマートスピーカーのGoogle HomeやGoogle Home Miniと同じデバイスと言える。

大きな違いはディスプレイを通じた情報とメディア機能だ。例えば、朝に「Hey Google、Good Morning」と話しかけると、その日の天気や予定、職場までの道路情報などを次々に表示してくれるが、道路情報などは音声よりも地図で確認した方が状況を把握しやすい。

ディスプレイを活かした目玉機能がスマート家電のコントロールセンターだ。画面をスワイプダウンすると、Googleアシスタントで利用できるスマートホームデバイスを管理するダッシュボードが現れる。全体の状況を一目で確認でき、スワイプでルームを切り替えたり、タップで照明をオン/オフするなど、タッチ操作と音声で簡単にスマート家電をコントロールできる。防犯カメラやスマート呼び鈴の映像をHome Hubのディスプレイで確認することも可能だ。

  • スマート家電を管理

    スマート家電を管理するダッシュボード

メディア機能としてはYouTubeとGoogle Photosを利用できる。フォト機能は「Hey Google, show my pictures from Hawaii」というように話しかけるだけで、ハワイで撮影した写真にアクセスでき、またLive Albums機能がPhotosのライブラリからベストな写真を自動的に選んで表示する。

ユーザー中心を気にかけたデザインになっており、例えば、照明を消した寝室ではまぶしくない表示にするなど、Ambient EQという環境光センサーで周囲の明るさに対して自動的にディスプレイを調整する。既存のディスプレイを備えたスマートアシスタントデバイスはビデオ通話をサポートする製品が多いが、スマートアシスタントデバイスに対してユーザーからプライバシー保護の徹底を求める声が上がっている。特にカメラに抵抗を覚える人は多く、Home Hubを活用できる場所が限られるのを避けるためにカメラの搭載を見送った。家族向けに、Home Hubからアクセスできるコンテンツを保護者が制限できる機能も用意した。

フルレンジ・スピーカーとファーフィールドテクノロジに対応するマイクを搭載。マルチユーザーをサポートし、音声認識技術によるボイスマッチで登録ユーザーの声を聞き分ける。音楽サービスはYouTube Musicの他、Spotify、Pandora、iHeartRadioの利用が可能。

ワイヤレスはWi-Fi (802.11 a/b/g/n/ac)、Blueooth 5.0。本体サイズは67.3×178.5×118ミリ、重さは480グラム。カラーはサンド、アクア、チョーク、チャコールの4色。