パナソニックから2018年8月31日に発売された、コードレススティッククリーナーの新製品「POWER CORDLESS」。キャニスタータイプの掃除機なみに吸引力を持つモーターを新開発し、いまや日本の掃除機市場で不動の人気を誇るダイソンに、国内メーカーとして正面から勝負を挑んだと言ってもいい、気合いの入った掃除機です。操作性や使い勝手はどうなのか、自宅で1カ月ほど試してみました。
まずは、POWER CORDLESSの大きな特徴からご紹介します。POWER CORDLESSは、キャニスタータイプと同等の吸引力を実現するために、新たに開発された「大口径モーター」と「大容量リチウムイオン電池」を搭載。高い吸引力を維持するには大きなモーターが必要で、そのモーターを動かすためのバッテリーも大きくなってしまうことから、掃除機本体がどうしても重たくなる傾向にあります。しかしPOWER CORDLESSでは、そうした物理的に相反する要素を極力両立させるために、モーターやバッテリーを新開発しました。
さらなる軽量化のため、本体に使用している素材にもひと工夫。軽量でありながらも鋼鉄の5倍という強度を誇る"セルロースファイバー樹脂"を採用したうえ、本体内側を蜂の巣状にするハニカム構造で強度を増し、質量を減らしながらも堅牢性を強化しています。その結果、ノズルやヘッドを含む本体の質量は2.5kgを実現。バッテリー駆動時間は、自動モードで約18分~約40分、ロングモードで最長約65分です。
ライバルであるダイソンのコードレススティッククリーナー最新モデル「Dyson Cyclone V10 Fluffy」の重さは2.58kg(本体のみ)。バッテリー駆動時間は、ソフトローラークリーナーヘッド使用時で40分、最長60分です。なので、重さや使用時間といったスペックは、ダイソンにわずかに勝っています。