フルサイズミラーレス「EOS R」を投入したキヤノンブースの今年のテーマは「Capture the Future」。フォトキナ会場では、目立った新製品や参考出品などの発表はありませんでしたが、EOS Rや一眼レフ用の超望遠レンズなどの新製品を体験してもらうブース構成になっていました。

  • キヤノンのブースは、中央にかなり幅の広い大きな通路を設けた構成となっていた。ブースが混雑していても人が動きやすく、安心して製品のタッチ&トライの行列に加われるようになっていた

  • メインのコーナーは「EOS R & RFレンズ」。大きなステージには、赤い衣装で踊る女性が。ステージ下からは常に空気が吹き上げられており、青い布が空中を舞うようになっていた。このステージをぐるっと囲むようにEOS Rシステムが置かれ、来場者はEOS Rの速写性能を体験できる

  • 来場者の場所から見たステージ。ステージ内に解説員も立っており、詳しい説明を聞きながら試すことができた

  • ステージ横のデスクでは、各種レンズが装着されたEOS Rに触れられる。ステージと合わせて30台以上のEOS Rが用意されていたが、こちらもかなりの人だかり。マウントアダプターを使ってEFレンズを試す人の姿もたくさん見られた

  • マウントアダプターを挟み、EF35mm F2 IS USMを装着したEOS R。実際に撮影してみたが、AFの動作にギクシャクした部分は感じられず、スムーズな使用感が得られた。これまでの一眼レフEOSで同レンズを使った時よりもAFの速度は速くなる感じは受けなかったが、滑らかなAFの仕上がりは満足できる

  • Exploreコーナーは、従来の一眼レフEOSシステムを中心に試写のできる場所になっていた。鮮やかな色のディスプレイを撮影できる

  • レンズバーの一角。特にマクロ撮影などが試しやすいよう、近くに植物のディスプレイが並んでいた

  • 新製品の望遠レンズ「EF400mm F2.8L IS III USM」のカットモデル。左に置かれた先代モデルのII型に比べて、レンズ前方のエレメントがぐっと減り、軽量化に寄与していることがうかがえる

  • 同じく、新旧のEF400mm F2.8LをEOS-1D X Mark IIに取り付けたスポーツ撮影仕様。約1kgも軽量化したことで、ハンドリングの違いが実感できた

  • 高倍率ズームデジカメのコーナーでは、オフロードバイクを展示。細かなディテールに迫れる好ましい展示となっていた

  • ブースに展示されていた高倍率ズームデジカメの新製品「PowerShot SX70 HS」。光学65倍ズームレンズを搭載している。日本での発売は未定とのこと

  • キャラクター商品などを扱うコーナーもあった。ロゴは「Canon」ではなく、社名の由来になったといわれる「Kwanon(観音)」になっているなど、ファン垂涎のTシャツだ

  • その中に、EOS 5D Mark IVの精巧なミニチュアモデルが。背後にあるTシャツと大きさを比べてみてほしい

  • 各界の有名プロの使用機材が各パーティション内に実際に展示されていた。こちらは、フリージャーナリストのUlla Lohmannさんの展示。使い込まれたレンズや、火山の火口付近の撮影で使われた防護服などの装備が並んでいて興味深い

  • フリーのプロ写真家向けのサービスを提供する「CPS(Canon Professional Service)」のラウンジ。手持ちの機材のクイックチェックやクリーニングなどを実施していた

  • CPSに導入する予定だという、自動でカメラのCMOSセンサーをクリーニングする装置。フルサイズセンサーなら約6分、APS-Cサイズセンサーならば約3分半ほどでクリーニングとテストが終了するという

  • 長いブースの1辺は、丸々写真ギャラリーになっていた。カメラ製品の展示はもちろんのこと、美しい写真の展示にも力を入れているのがPhotokinaならではだ

  • 同じ写真を異なるサイズでプリントした展示。同じ写真でも大きさによって印象が異なってくる

  • 幅数mものプリント展示。目を数十cmまで近づけても精細な仕上がりで、機体のビスや塗装のムラ具合までが手に取るように分かる。これは、EF100mm F2.8L IS USM MACROを装着したEOS Rを使い、数十枚撮影した写真を貼り合わせたものだという。画素数は数十億にものぼるという(詳細な数値は非公開)