シャープは9月27日、BS4K・110度CS4Kチューナーを内蔵した4K液晶テレビ「AQUOS 4K」や、BS4K・110度CS4Kチューナーを内蔵したレコーダー「AQUOS 4Kレコーダー」などを発表しました。2018年12月1日に新4K8K衛星放送がはじまるのに合わせた形です。
4Kチューナー内蔵、Google Assistantにも対応した「AQUOS 4K」
液晶テレビ「AQUOS 4K」は、AN1ラインの60V型「4T-C60AN1」と50V型「4T-C50AN1」を11月17日に発売、AL1ラインの45V型「4T-C45AL1」を12月22日に発売します。価格はオープンで、推定市場価格は4T-C60AN1が28万円前後(以下すべて税別)、4T-C50AN1が20万円前後、4T-C45AL1が15万5,000円前後です。
3モデルともに、BS4K・110度CS4Kチューナー×2基、地上デジタルチューナー×3基、BS/110度CSデジタルチューナー×3基を内蔵。自宅のアンテナ環境を整えれば、外付けチューナーなしで新4K衛星放送を楽しめます。
新エンジンとして、8K対応の液晶テレビ向けアップコンバート処理技術を応用した「AQUOS 4K Smart Engine PRO」を搭載しました。4K映像ソースでは高解像度ならではの奥行き感を表現し、地上デジタル放送のような2K映像は、質感豊かで高精細な映像にアップコンバートします。
広色域技術「リッチカラーテクノロジー」を採用し、色域は新4K衛星放送の「BT.2020」に対応。Ultra HDブルーレイで採用されているHDR方式「HDR10」に加え、新4K衛星放送で用いられるHDR方式「HLG」もサポートし、HDR映像ならではの臨場感や素材の質感を表現します。
無線LANでインターネットに接続し、シャープのAIoTクラウドサービス「COCORO VISION」を利用すると、COCORO VISIONのAIが家族の視聴傾向を学習し、オススメ番組をユーザーに提示します。人感センサーも搭載するため、人が通ると自動でテレビの電源をオンにするといった設定もできます。
OSとしてAndroid TVを搭載。Google Assistantにも対応し、テレビのリモコンから音声アシスタントを立ち上げられます。声でテレビを操作したり、天気予報を見たりできるほか、Google Assistantに対応した他社の照明なども操作可能です。
また、Google Assistantを活用し、テレビからシャープの調理製品向けクラウドサービス「COCORO KITCHEN」や、空調製品向けクラウドサービス「COCORO AIR」と連携します。たとえばテレビのリモコンからGoogle Assistantを起動し、「OK Google、COCORO KITCHENにつないで」と言うとCOCORO KITCHENが起動。テレビリモコンのマイクを通じて献立を相談でき、メニューを決めると自宅のウォーターオーブン「ヘルシオ」へメニューを送信してくれます。
テレビを見ていて気になる食材があったとき、すぐにCOCORO KITCHENに接続してその食材を使ったレシピを調べられるのは便利そうです。
また、新たにCOCORO VISION向けのカレンダーサービス「COCORO CALLENDAR」が発表されました。カレンダーには、自治体やイベント主催者の約17,000団体がイベント情報を提供。COCORO VISIONのAIが家族の志向を学習し、オススメのイベントをテレビのカレンダーに配信します。テレビのリモコンから、音声で自分のスケジュールを入力し、家族と共有することも可能です。今回発表されたテレビ製品以外でも、COCORO VISIONに対応したテレビであれば、11月17日からCOCORO CALLENDARを利用できます。
AN1ラインは、2.1chの3wayスピーカーを搭載。ミッドレンジのスピーカーに加えて、前向きに配置したツィーターと本体背面のサブウーファーで、低域から高域まで聞き取りやすく、臨場感のあるサウンドを実現しました。また、AN1ラインでは明るいリビングでも映り込みを低減する低反射パネル「N-Blackパネル」も採用しています。
4T-C60AN1の本体サイズはW135.4×H80.3×D9.7cm(ディスプレイ部のみ)、重さは約27.5kg(ディスプレイ部のみ)。音声出力は、4T-C60AN1と4T-C50AN1が35W、4T-C45AL1が20W。3モデル共通で、視野角は上下左右176度。接続端子はHDMI入力×4、ビデオ入力×1、アナログ音声出力×1(ヘッドホン出力端子と兼用)、デジタル音声出力×1、USB×3、有線LAN×1。