新しくラインアップに加わった「iPhone XR」は、6.1インチの大画面を採用した次世代のスタンダードモデルです。iPhone Xと同等のフレームレスデザインに仕上げながら、有機ELではなく液晶を、デュアルカメラではなくシングルカメラを、ステンレスではなくアルミニウム製のボディとすることで価格を抑えています。
しかしながら、CPUなどの基本性能はiPhone XSやiPhone XS Maxと同等に仕上げられており、決して廉価版という位置づけではありません。鮮やかな6種類のカラーは質感が高く、前述の上位機種にはない魅力も感じます。
注目したいのが、背面カメラはデュアルタイプではなくシングルカメラなのにもかかわらず、iPhone XSやiPhone XS Maxと同様に深度コントロール機能を搭載していること。A12 Bionicチップが備えるML(機械学習)機能を利用することで、シングルカメラでも深度情報を取得できるようにしたそう。多くのユーザーが重視するカメラ機能で上位機種の目玉機能を惜しみなく盛り込んだことは、大いに評価できるでしょう。