バリュートレードは9月11日、AVIOTブランドの完全ワイヤレスイヤホン3機種と、ネックバンド型のワイヤレスイヤホン1機種を発表しました。Amazon.co.jpなどの通販サイトのほか、eイヤホンなどの実店舗でも販売します。2018年9月下旬から順次、発売していきます。

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    TE-D01b。完全ワイヤレスイヤホンを2年ほど前から輸入、販売してきたバリュートレードが手掛ける自社ブランド「AVIOT」。海外メーカーひしめく完全ワイヤレスイヤホン市場にカチコミます

「日本人のための音」って?

AVIOTは、バリュートレードとSamurai Earsがタッグを組み、「日本人のための音」を追求し、日本人のためのイヤホンを作るために結成されたブランド。

Samurai Earsは「イヤホン市場がグローバル化し、製品は全世界の人に合うよう"コモディティ化"されています。日本メーカーの完全ワイヤレスイヤホンも、グローバルを意識した作りになっていますね」と語ります。

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    「日本人が好む音」とはいったい……

バリュートレードは、「グローバルを意識するといっても、完全ワイヤレスイヤホンは巨大市場であるアメリカと中国に向けて音響設計されている製品が多いのです。具体的にいうと、低域が増幅され、中高音はシャープに聞こえるものですね。また、完全ワイヤレスイヤホンはスポーツタイプが多くなっていますが、あれは明らかにアメリカ市場を意識したもの。AVIOTでは周波数特性をフラットにし、日本人のために設計しました。あえて生々しい音が聞こえるようになっています」と熱弁。バリュートレードによると、「日本人の音」をひと言で表すと「母音節」だそう。日本語は母音が多い言語で、母音を中心に日本語の曲がキレイに聞こえる音作りをしたとのことです。

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    日本人の耳に合うよう作られた完全ワイヤレスイヤホンは非常に少ないといいます

AVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「AVIOT TWSシリーズ」は、「TE-D01a」「TE-D01b」「TE-D01c」の3モデル。「TWS」はトゥルーワイヤレス、型番の「D」は、3モデル共通で搭載したダイナミックドライバーを意味するそうです。バランスドアーマチュアドライバーを搭載したモデルなどの構想もあるとのことで、そのときは型番の文字が「B」に変わるのでしょう。

ハイコスパの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01a」

TE-D01aは、Qualcommの最新チップセットのひとつ「QCC3001」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。人混みや、監視カメラが複数設置されて2.4GHz帯の信号が交錯しているところでも、左右の接続が途切れにくいといいます。価格は8,250円(税別)で、9月29日に発売。9月15日から予約が可能です。

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    TE-D01a、色は左からBlack、Navy、Dark Rouge

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    本体サイズはやや大き目で、スポーツタイプに近いでしょうか

イヤホン単体で最大4.5時間、音楽を再生可能。収納ケースは500mAhのバッテリーを備え、ケースで充電しながらイヤホンを使えば、最大で16時間も音楽を楽しめます。

今回の完全ワイヤレスイヤホンの3モデルで共通ですが、スマホと一度ペアリングしておけば、2回目以降はイヤホンをケースから取り出すだけでスマホとつながります。イヤホンはケースに収納すると、自動で電源が切れる仕組み。イヤホンとスマホをBluetoothで接続したままケースにしまっていて、朝にスマホの目覚ましがイヤホンで鳴っている、なんてことを防げそうですね。

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    手のひらに置いたサイズ感

Bluetoothのバージョンは5.0、対応コーデックはSBCとAAC、次モデルでaptx対応も考えているそう。イヤホン本体はIPX4の防水性能を備えています。

パッケージにはイヤーチップ(Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ)とイヤーウイング(Sサイズ、Lサイズ)が付属。また、Webサイトから申し込み、500円(税込)を支払うことで、Spinfit社のイヤーチップにグレードアップできます。

また、「イヤホンを片耳だけ失くした」「ケースだけ失くした」という場合に対応するため、紛失保険を用意。保証期間内に限り、特別価格(定価の半額~6割引きくらいの価格)でTE-D01aをパッケージごと購入できます。