さあ、リビングでデザートを楽しみます。リビングに到着すると、人が座っている高さにあわせてワゴンが低くなります。

リビングのイスに座ると、どこからか風が吹いてきました。

  • IFA2018 - パナソニックの未来キッチン

    リビングに到着。スツールにあわせてワゴンの高さが変わります

公園でそよ風にあたっているように、心地よい風が体を包み込みます。さらに、壁や床には光が降り注ぎます。気持ちがよくて、春の晴れた日にピクニックをしているような気分になります。

家電メーカーの展示ブースなのに、展示されているものは、空気、光、心地よさというのが不思議です。ずっと座っていると気持ちよくて寝てしまいそう。お茶を飲むとき、食事をするとき、ヨガなどをするときなど、木漏れ日の演出をして一層リラックスできそうですね。

  • IFA2018 - パナソニックの未来キッチン

    足元には木漏れ日の演出が!

執事が一人、そこにいるようなキッチン

今の家電だと、どうしてもボタンやリモコンなどの操作が必要になります。キッチンの場合、鍋を両手で持っていたり、ひき肉をこねて手がベタベタしていたり、手で操作するのが難しい時があります。スマートスピーカーで家電が操作できるようになれば、そうした不便を解消できるので期待していました。

でも今回、パナソニックが展示した未来の家電は、スマートスピーカーすら使いません。人が近づくとオーブンの扉が開き、ワゴンはちょうどよい高さに上がり、自分が移動すればワゴンも一緒についてくるなど、自分で操作しなくてもよいものでした。

普段は何もないテーブルに、必要なときにはキッチンスペースが出現。洗浄スペースも、使わないときはテーブルに一体化しています。どちらもスイッチを入れるのではなく、ノックしたり自分が近づくと使える状態になります。

自分がやりたいことを「家電」が察して、必要なときに必要なサポートをする家電は、優秀なアシスタントのよう。もしかしたら、家に執事がいるってこんな感じなのかもしれませんね。

ダイニングテーブルかと思ったらキッチンに早変わりするなんて、ちょっと自慢したくなる仕組みです。家にあったら友達を呼んでパーティーをしたくなりそう。早く実用化してほしい!