パナソニックは今後のIoT家電に向けて、省電力広域無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」のひとつである「NB-IoT(Narrow Band-Internet of Things)」に取り組みます。これらを活用したIoT家電の実用化・常時接続化に向けた共同実証実験を、ヨーロッパの大手通信キャリア、Vodafone(ボーダフォン)とともに実施していくことを発表しました。

日本でも2018年の春に、同様の取り組みをNTTドコモと共同で進めることを発表済み。日本での実証実験は2018年秋からスタートします。

これからの通信技術の進化に伴い、IoTによる家電のスマート化を訴求していくことが大事であると、プレスカンファレンスの壇上でパナソニックの執行役員、およびアプライアンス社副社長兼CTOを勤める小川理子氏がコメント。

  • ボーダフォン・グローバル・エンタープライズからCEOのErik Brenneis氏もNB-IoTの取り組みについてゲストとして壇上にあがりコメントしました

NB-Iotの通信機能を搭載する家電は、インターネット回線がなくてもスタンドアロンでクラウドサービスと通信できます。ユーザーは電源をいれるだけで、最先端のスマート家電向けサービスが受けられるところに大きな特徴があります。

パナソニックとVodafoneは、遠隔操作や危機管理などのネットワーク機能を視野に、最初に「エアコン」をターゲットとした検証を進めます。実証実験は、2018年秋からドイツのフランクフルトで開始を予定。実験が成功すれば、オーディオ・ビジュアル機器のネットワーク接続のプロセスがさらに単純化され、インターネット経由によるコンテンツサービスの普及を今よりもさらに促進させる可能性も見えてきます。続報に期待しましょう。