2018年のIFAに出展するパナソニックは、オーディオ・ビジュアルの分野もパワー全開。秋冬に向けて発売を予定する新製品、これから本格的な普及を目指して取り組む新技術など注目のトピックスをまとめてみましょう。

  • 今年創業から100周年を迎えたパナソニック。執行役員の小川理子氏がプレスカンファレンスの会場で「これからの100年」に続く事業戦略を語りました

4K対応のビジュアル新製品の一つは、高精細な4K/HDRコンテンツを収録するUltra HDブルーレイディスクの再生に対応する、最上位のプレーヤー「DP-UB9000」です。欧州では10月に1,000ユーロ前後(約12.8万円)で発売が予定されています。

特徴は、新しいSoC(処理チップ)によって、より高度な映像処理が可能になった「HCX Processor」を搭載したこと。このSoCは、2018年春に欧州で発売されたUHD BDプレーヤーから、搭載が始まっています。

  • Ultra HD Blu-rayプレーヤーの新しいフラグシップ「DP-UB9000」。ディスクコンテンツの再生操作をスマートスピーカーからコントロールする機能も乗せています

4K/HDR映像をソースに忠実なまま再現できるだけでなく、HDRの映像をSDR対応のディスプレイに表示して見るときにも、高画質なダウンコンバート再生が楽しめます。後述する「HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)」の新規格である「HDR10+」にも対応しています。

ハイレゾ対応のオーディオプレーヤーとして、音にもこだわり抜いています。ていねいに回路設計を行ったアナログオーディオ基板を備え、電源部も強化。安定した駆動を実現する堅牢な専用ディスクドライブを、二重構造の強固なシャーシの中に組み込んでいます。

さらに、GoogleアシスタントやAmazon Alexaに対応したスマートスピーカーとWi-Fi経由で接続して、音声で早送り/戻し、一時停止、再生など、ディスク再生操作をコントロールできます。

日本でも、同等のスペックを持つUltra HDブルーレイ再生対応プレーヤー、あるいはレコーダー「DIGA」シリーズが、これから発表されるのか楽しみです。

  • 欧州のプロフェッショナルのクリエーターにも評判の高い4K VIERA