パナソニックが発表したもうひとつの新製品が、10月18日発売の「テレビドアホン VL-SWD505シリーズ」(以下、VL-SWD505)です。一般的なインターフォンは、呼び鈴を鳴らす「玄関子機」にのみカメラが搭載されていますが、VL-SWD505は「屋内モニター」にもカメラを搭載しています。

  • VL-SWD505シリーズの屋内モニター。モニター下部に、上下に首振り可能なカメラが配置されているのがわかります

屋内モニターにカメラがあるため、VL-SWD505はさまざまな使い方ができます。そのひとつは、登録したスマートフォンとのビデオ通話です。屋内モニターの「通話」ボタンから登録済みスマートフォンを選択すると、屋内モニターとスマートフォン同士でビデオ電話ができるのです。例えば、スマートフォンを持っていない年代の子どもが留守番しているときなど、なにかあったらすばやく親(のスマートフォン)と連絡をとれます。

  • あらかじめ登録してあるスマートフォンと、簡単なボタン操作でビデオ通話が可能です

もうひとつ面白いのが、別売りの「みまもりリモコン VS-WD100-K」との連携です。子どもに「みまもりリモコン」を持たせておくと、リモコンがVL-SWD505の無線範囲内(直径約50mエリア)に入ると、登録したスマートフォンに知らせるという設定ができます。子どもが学校から帰宅したことをチェックするのに便利ですね。

また、みまもりリモコンにはスマートフォンを登録でき、リモコンのボタンだけで屋内モニターを使ったビデオ電話を始められます。「子どもが小さくて屋内モニターのボタンに手が届かない」という家庭にうれしい機能です。

  • 別売りのみまもりリモコン。室内モニターに向かって使えば、ボタンだけで、登録したスマートフォンとビデオ通話できます

さらに、VL-SWD505同士を登録すると、ボタンひとつでビデオ通話を始められます。登録さえすれば、ボタンを押すだけで相手を呼び出してビデオ通話できるので、シルバー世帯とのコミュニケーションツールとしても使えます。遠く離れた自宅と自宅で、インターフォン(屋内モニター)を使ってビデオ通話ができるわけです。この機能を利用するには、VL-SWD505を設置・登録する両方の家庭に、Wi-Fiルーターとインターネット接続環境が必要です。

  • VL-SWD505同士を登録しておけば、なんと室内モニター同士でビデオ通話が可能です。まるで「内線」のように会話できるので、距離を感じさせずにコミュニケーションがとれますね

  • スマートフォンを持っていない世帯とのやりとりも手軽。会場では「遠距離に住んでいる祖母」とやりとりする小芝居も

VL-SWD505シリーズは、玄関子機の設置方法によって2タイプが選べます。埋め込みと露出の両方に対応したVL-SWD505KS(オープン価格、推定市場価格は税別80,000円前後)と、露出タイプのVL-SWD505KF(オープン価格、推定市場価格は税別60,000円前後)です。

■手軽に設置可能な防犯用カメラも登場

プレス向けの説明会では、8月23日発売の「モニター付き屋外カメラ VS-HC105」(以下、VS-HC105)も体験しました。こちらは最初に紹介したドアカメラと同じく、モニターとカメラ間のやりとりは基本的にJ-DECTを使うため、Wi-Fiルーターがない家でも手軽に設置できます。

  • コンパクトながら多機能な屋外用防犯カメラ、VS-HC105

モニターとカメラはペアリングした状態で出荷されるため、箱から出して電源を入れればすぐに使えます。カメラ側には、赤外線LEDによって夜間でも映像を記録できるナイトモードのほか、動作・人感(熱)センサーも搭載。

カメラがとらえる画角内に動きがあると、約10秒間、最大50件まで録画します。さらに、被写体を検知する「1秒前」の画像までチェックできます。Wi-Fiルーターとホームユニット(KX-HJB1000)に接続すれば、外出先でもカメラの映像をチェック可能です。VS-HC105はオープン価格、推定市場価格は税別26,000円前後となっています。