所有した交換レンズは、「1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6」(35mm判換算18-35mm)、「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM」(同27-81mm相当)、「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」(同27-270mm相当)、「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」(同81-287mm相当)、「1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6」(同189-810mm相当)、「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」(同50mm相当)。これを見るだけでも、V2を本気で使っていたことが分かってもらえると思う。ボディは結局“2台買い”していたしね。

  • Nikon 1用ではもっともワイドな画角を誇った広角ズームレンズ「1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6」。実売価格は税込60,000円前後

  • 切れ味の鋭い単焦点の標準レンズ「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」。実売価格は税込23,500円前後

  • 10倍ものズーム比を誇る高倍率ズームレンズ「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」。実売価格は税込65,000円前後

  • 35mm判換算で810mm相当の超望遠が可能な望遠ズームレンズ「1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6」。一時は品薄でしばらく入手できなかったほど。実売価格は税込118,000円前後

1 NIKKORレンズといえば、結局は買わずじまいだったけど、ナノクリ&SWM搭載の「1 NIKKOR 32mm f/1.2」(同86mm相当)が出たときは「ニコンはNikon 1に本気だ! この先も安泰だ!!」と確信したものである。結局、その確信とヤラは大ハズレだったワケだけど。また、ナンとか入手した1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6はNikon 1の特質を上手に活かした魅力的な望遠ズームだった。コイツは品薄でなかなか手に入らなくてねぇ。入荷まで相当、待たされた記憶がある。

  • F1.2と明るい中望遠レンズ「1 NIKKOR 32mm f/1.2」。Nikon 1用の交換レンズで、唯一ナノクリスタルコートを採用するのも特徴。実売価格は税込75,000円前後

当時、1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6を装着したV2は、私の常時携帯機だった。上記の交換レンズ群を携えて、アチコチ取材にも行った。中でも一番、印象深かったのは、Dfを作っていた仙台ニコンの取材。V2で撮った写真をメインに誌面でドドーンと展開してやろうと思っていたら、撮影カットがほぼすべてボツになっちまったという……。写っちゃイケナイものがたくさん写っていたのが原因だと思われるのだけど、アレにゃあ正直、落ち込んだし傷つきましたわ。せっかくV2で撮った写真を印刷媒体で大々的に使えるチャンスだと思ったのに……。

続く「Nikon 1 V3」(2014年4月)も当然のように購入している。グリップやEVFを後付けにしたところに「より幅広い人々にNikon 1を使ってもらいたい」というニコンの思惑を感じ、それも「ニコンの本気」の表れだと感じていたのだが……。

  • 2014年4月に登場した「Nikon 1 V3」。EVFが着脱式になったり、好みに応じて大型のグリップを装着できるようにするなど、再びデザインをガラリと変えてきた。Nikon 1 Vシリーズでは最後の機種となった

  • キレッキレでカリッカリの描写は、インプレ用にお借りした1 NIKKOR 32mm f/1.2のもの。Nikon 1って、単焦点レンズを使うとホントに写りが良かった(Nikon 1 V2+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6、ISO160、1/4000秒、F1.8、+0.7補正)

  • 単焦点レンズとズームレンズの仕上がりの差(画質差)が大きいNikon 1なのだけど、1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6は例外。このレンズの写りは良かった(Nikon 1 V3+1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6、ISO400、1/500秒、F5.6)