最近、デパートやホテルといった高級施設で泡の出るトイレを見かけることが増えました。泡で水面を覆うことは、汚れの付着防止や尿ハネ抑制など、多くのメリットがあります。この数年は、家庭用の高級トイレ便器にも「泡」機能が搭載される製品が出てきました。とはいえ、便器交換は専門家による工事も必要なうえ、製品も高額。予算と時間に余裕が必要です。
そんななか、自分で便座部分を交換するだけで、「泡」機能を追加できるのがパナソニックの温水洗浄便座「泡コート トワレ」シリーズ。9月25日には、新モデルとなる「DL-AWM600」が発売されます。今回、パナソニックのプレス向けセミナーに参加してきました。
立って用を足す男性のいる家庭には必須かも?
家電量販店に行くと、多くの温水洗浄便座が販売されています。大きなメリットは、「便座」部分を交換するだけなので、製品を購入すれば自分で手軽に設置ができること。でも、販売されている温水洗浄便座のほとんどは、便座を温める機能と温水シャワー機能が中心。少し高級な製品でも、温風による乾燥機能や消臭機能が搭載される程度です。
パナソニックの泡コート トワレ シリーズは、こうした定番機能に加えて、「泡ユニット」によって洗剤と水、空気を混合させる機能を搭載しています。便器の内部にまんべんなく泡を発射することで、便器表面をコーティングします。
泡を発射するメリットは、パナソニックいわく、3つ。ひとつは「飛びハネ」の抑制です。男性の場合、立って用を足すと高い位置から勢いよく尿が落ちるため、便器の外の床や壁に尿がハネることがあります。壁などに尿が付着すると、どれだけ丁寧にトイレの便器を掃除しても「なんとなくトイレ内が臭い」ということに。
ところが、泡で水面を覆うと、泡が尿を受け止めてほとんどハネが発生しません。会場には泡で水面を覆った便器(※)と、通常の水だけの便器が用意されており、ボトルで水を注入する実験が行われました。
※:会場設備の関係上、パナソニックのL150シリーズで作られた泡による実験です。
一般的な水だけを張った便器は、便器内が上のほうまで水滴で濡れてしまいましたが、泡のある便器は、便器内に水滴が飛んでいません。目視でもハネを確認することはできませんでした。
個人的に驚いたのは「音」。泡があると、水が着水するときの「ジョロジョロ」という音がほとんどしません。最近はトイレ時の音を消すために音楽がなるトイレなどもありますが、泡コート トワレなら尿の着水音の心配はあまりなさそうです。