NXP Semiconductors(以下、NXP)は、米運輸省が実施した「スマート・シティ・チャレンジ」の優勝都市であるオハイオ州コロンバス市とのスマート・シティ・コラボレーションの新たなフェーズとして、6月30日に開館した「スマート・コロンバス・エクスペリエンス・センター」に対し、スマートで安全なモビリティのカギとなる技術を提供した。

  •  NXPは、同センターに電動バイクを提供

    NXPは、同センターに電動バイクを提供

  • 同センターでは、コネクテッド・ビークル環境を実践的に体験できる

    同センターでは、コネクテッド・ビークル環境を実践的に体験できる

「スマート・コロンバス・エクスペリエンス・センター」は、来場者に対してコネクテッド・カー、自動運転車、カー・シェアリング、電気自動車などが、コロンバス市の発展に寄与していくことを紹介する施設。NXPとCohda Wirelessが電気自動車試験走行エリアにコネクテッド・ビークル環境を展開し、未来の技術をドライバーが実際に体験できるようにするという。実践的で教育的な体験と技術デモは、交通分野の技術革新が地域経済を成長させ、オハイオ中心部の住民に多層的な可能性を創出することを来場者に理解してもらうことを目的としているということだ。

また、コロンバスへのコミットメントの一環として、NXPは同センターに主要モビリティ技術に対する貢献を継続するという。具体的には、車車間や車とインテリジェントな交通インフラ間(路車間)の通信を可能にする「RoadLINK V2X技術」、曲がり角の周囲を見渡すことのできるADASセンサ「DSRC技術」、非接触型運賃決済ソリューションをサポートする「スマートカードIC技術」などが挙げられる。また、NXPの無線周波数識別(RFID)ソリューションは、公共の安全と利便性を促進するために開発され、公共駐車場で停車して料金を支払うステーションを不要にし、ドライバーの利便性向上と自治体のコスト削減を可能にする車両ウィンドウ・ステッカーなどに利用されるという。

同センター来場者は、6台の電気自動車をコネクテッド・ビークル環境での試験走行に利用することで、電気自動車の利用がコロンバス市内の移動手段としてエキサイティングで利便性が高く、しかも持続可能でコスト的に手ごろであることを実感できるようになるという。なお、展示車両はBMWが提供するBMW i3、Dave Gill Chevroletが提供するChevrolet Bolt、ホンダが提供するクラリティ、ダイムラーが提供するメルセデス・ベンツGLE 55e、北米日産が提供する日産リーフ、トヨタが提供するプリウス プライムとなっている。また、NXPは前方の危険や遅延をドライバーに警告する付属のドローンとともに、電動バイクとフォードの電動スクーターOjoも提供したということだ。