宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月27日、小惑星探査機「はやぶさ2」が目的地である小惑星「リュウグウ」に到着したことを発表した。この日、9時30分~35分ころに化学推進系(RCS)を噴射し、10回目の軌道制御(TCM10)を実施。予定通り、リュウグウから約20kmの地点に相対停止することに成功した。同日、JAXAは16時より記者会見を開催する予定。

  • 6月27日6:17ころの管制室の様子

    6月27日6:17ころの管制室の様子 (C)ISAS/JAXA

  • 小惑星「リュウグウ」への到着確認後の集合写真

    小惑星「リュウグウ」への到着確認後の集合写真(日本時刻10時6分ころ撮影) (C)ISAS/JAXA

到着時の距離は、LIDAR(レーザー高度計)を使って計測された。リュウグウとの距離25km以下で使える予定だったLIDARは、26日に初めて計測に成功。現在は、リュウグウまでの距離を正確に知ることができる状況にあり、20.7kmの距離で停止したことが確認できたという。

  • 2018年6月26日12時50分ころ(日本時間)にONC-Tで撮影された小惑星「リュウグウ」

    2018年6月26日12時50分ころ(日本時間)にONC-Tで撮影された小惑星「リュウグウ」 (C)JAXA、東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、産業技術総合研究所