CRYORIG - なんとヒートパイプ搭載のM.2クーラー

CRYORIGで面白かったのは、M.2 SSD用の大型クーラー「Frostbit」。まるでCPUクーラーのように、ヒートパイプを使い、上のヒートシンクから放熱することができる。ヒートパイプの角度は可変で、他パーツとの干渉を抑えやすい。発売は第3四半期の予定で、価格は30ドル程度とのこと。

  • まるでCPUクーラーのようなM.2クーラー。NVMeの高速SSDに良いだろう

CPUクーラーとしては、ハイエンドモデル「R1」の下位モデルとして「R5」が登場する。R1のツインタワーをシングルタワーにしたようなスタイルで、対応TDPは200W以上。性能的には、R1とHシリーズの間となる。R1に比べるとスリムなため、メモリに干渉しにくい。新方式のリテンションを採用しており、取り付けも容易になった。9月の発売を予定。

  • デュアル14cmファンはR1と同じだが、シングルタワーで厚さを抑えた

  • 新方式のリテンション。ワンタッチでガチャっと入れて、ネジを回すだけ

また12cmファンの「Crona 120」は、アドレッサブルのRGB LEDを採用した製品。フレームの片面がなく、リング状の発光部が見えやすくなっているのが特徴だ。最大6ファンまで対応する専用コントローラとリモコンが付属する。2018年中に発売する予定とのこと。

  • ちょっと変わったスタイルの「Crona 120」。回転数は330~1600rpm

  • このように光る。根元の方にも光が漏れ出るのが特徴だという

Noctua - NF-A12x25ファン搭載の豪華な扇風機

NoctuaのCPUクーラーについては、すでに別記事で紹介したが、ここではもう1つ同社のブースに展示されていた「Airflow Amplification System」(AAS)のプロトタイプに触れたい。

  • 「Airflow Amplification System」の展示。まあひとことで言えば扇風機だ

これは、12cmファンを扇風機として利用するためのアダプタである。4本の通気口で、螺旋状のエアフローのエネルギーをうまく回収。通気口は漏斗のように先端が細くなっており、エアフローを高速化すると同時に、ベンチュリ効果で周囲の空気を引き込んで風量が増やすという。2,000rpmのNF-A12x25ファンと組み合わせれば、最強の卓上扇風機になるかもしれない。

  • AASの原理。こういうのを本気でやるのがNoctuaのすごいところ

Enermax - 500W対応を謳う超強力なオールインワン水冷

Enermaxは、オールインワン水冷CPUクーラーの新モデルとして、「LIQTECH II」を展示していた。高性能なポンプ「EF1」を採用しており、オールインワンながら500W以上のTDPに対応するという。また「LIQFUSION」は、RGB対応のファンやインジケータを搭載した派手なモデル。どちらも近日中に発売される見込み。

  • 「LIQTECH II」は、ラジエータサイズとして、24cm、28cm、36cmを用意

  • 同社は、ポンプの強力さをアピール。EF1(右)は450L/hの能力があるという

  • この「LIQFUSION」は、水冷ブロックにインジケータも搭載している

RAIJINTEK - 9cmファンをトリプル装備する小型クーラー

RAIJINTEKは、CPUクーラーの新モデルとして、デュアル12cmファンの「Mya RBW」を展示していた。フィンを波状にすることで表面積を増やし、TDPは250Wに対応する。また「Delos RBW」は、9cmファン用ながら、ヒートシンクがツインタワーになっており、トリプルファンが可能なモデル。背の高さを抑えながら、冷却能力が必要な場合に良いだろう。

  • ファンもヒートシンクもRGB LEDで派手に光る「Mya RBW」

  • フィンは波状。ヒートパイプは直付けタイプで、6本搭載している

  • トリプル9cmファンが可能な「Delos RBW」。TDPは200Wに対応