ASUSのゲーミングブランド「ROG」において、初のオールインワン水冷CPUクーラー製品となるのが「RYUJIN」(龍神)と「RYUO」(龍王)だ。COMPUTEX開幕前日のプレスカンファレンスでも紹介されているが、COMPUTEXのASUSブースでも展示が行われていたので、ここでレポートしよう。

  • ASUSの水冷CPUクーラー「RYUJIN」。水冷ブロックは結構ゴツい

  • 一方「RYUO」の方は、丸くてややコンパクトな水冷ブロックを搭載

オールインワン水冷はすでに各社から多数登場している。「いまさら……」と思われるかもしれないが、そこはさすがのROGブランド。普通の製品を出してくるわけがなく、かなり尖ったハイエンドな仕様になっている。

目を引くのは、水冷ブロックに搭載された1.77インチのカラーOLED画面だ。ここに、CPU温度などのシステム情報を表示したり、カスタムアニメーションを表示するような使い方が可能。このあたりの使い方は、ROGマザーボードの「LiveDash」機能と同じと考えて良く、工夫次第で様々な表現ができそうだ。

  • 水冷ブロックのOLEDの画面。鮮やかなカラー表示が可

能になっている|

  • OLEDに表示する内容は、付属ソフト「Vortex」から設定が可能だ

上位モデルのRYUJINには、なんとNoctua製の2,000回転PWMファンを採用。静音性の高さには定評があり、冷却性能との両立が期待できるだろう。また、水冷ブロックには、別途ファンも内蔵しており、CPU周辺のVRMやM.2を冷却。水冷時に問題になりやすいCPU周辺の発熱にも配慮した。

  • 水冷ブロックに内蔵されたファンで、周辺コンポーネントを冷やす

  • RYUJINのラジエータは、Noctuaファンを搭載するという豪華仕様

ラジエータの違いにより、2種類をラインナップ。トリプルファン/36cmのRYUJIN 360と、デュアルファン/24cmの同240で、TDPはそれぞれ220Wと150Wになるという。ワールドワイドでの発売は、今年第3四半期を予定。日本国内での発売時期は未定となっているが、今後アナウンスがあると思うので、注目したいところだ。