ファーウェイは5月10日、クラムシェルモバイルPC新モデル「MateBook X Pro」や、Androidタブレット新モデル「MediaPad M5」シリーズ2機種などを発表しました。こちらでは発表会場で展示された、MediaPad M5/M5 Proのファーストインプレッションを紹介していきます。仕様などはニュース記事(MateBook X ProMediaPad M5)に詳しく、また、PC製品のファーストインプレッションは別記事「[実機タッチ&トライ]MateBook X ProとMateBook D(2018年モデル)」をぜひどうぞ。

4,096段階の筆圧検知でイラスト作成にも使えそう

MediaPad M5 Proは、10.6型ディスプレイ搭載のAndroidタブレットです。10.6型ディスプレイは2,560×1,600ドット表示に対応と、非常に高解像度。写真の表示はもちろん、電子書籍、Webページなども非常にクリアに表示されますし、視認性はかなり優れると言えます。

  • MediaPad M5 Pro

従来モデル同様にベゼル幅が狭められており、大型ディスプレイ搭載でもサイズは258.7×171.8×7.3mmとコンパクトです。重量500gと、小型タブレットと比べるとさすがにずっしり重く感じますが、このクラスのタブレットとしてはなかなか軽くまとめられていると言えます。ボディカラーは、背面がシルバーで、ディスプレイベゼル部分はホワイトとなります。本体デザインは、特に奇をてらったようなものではなく、タブレットとしてオーソドックスなものとなっていますので、安心して利用できると言っていいでしょう。

  • ディスプレイ右側面には指紋認証センサーを備える

  • 裏面のメインカメラは1,300万画素。ディスプレイ上部には800万画素のインカメラも備える

そして、MediaPad M5 Proの最大の特徴となるのが、ペン入力に対応しているという点です。「M-Pen」という専用ペンが製品に付属していますが、M-Penはワコム製の静電容量方式を採用していて、4,096段階の筆圧検知やペンの傾き検知にも対応する、プロ仕様となっています。実際の書き味も非常に滑らかで、通常のペン入力はもちろん、イラスト作成といったクリエイターレベルの用途にも十分に対応できそうです。

  • M-Penの書き味は非常に滑らかで、プロのイラストレーターでも十分納得できそうだ

厚みがありつつもクリアな再生音

また、サウンド性能も優れています。Harman KardonブランドでおなじみのHARMAN社がチューニングした4スピーカーシステムを搭載しています。実際の再生音もタブレットとしてかなり高音質な部類に入ります。しかも大音量にしても音が割れず、クリアな音を保つ点も、大きな魅力と感じました。

  • 本体の上部と下部に、HARMAN社がチューニングした4スピーカーシステムを搭載。非常に厚みのあるクリアなサウンドが再生される

なお、ネットワーク機能はIEEE802.11ac準拠無線LANのみで、LTE通信機能は搭載されません。基本的に室内で使うことを想定しているのかもしれませんが、Wi-Fiモデルしか用意されない点は少々残念に感じます。

合わせて、MWC 2018で発表された際には、キーボード付きのカバーを装着することでPC相当の利便性が実現される「PC Mode」機能が利用できるという特徴があったのですが、残念ながらキーボード付きカバーは日本では発売予定がないそうです。英語配列しかないというのが原因のようですが、この点も少々残念です。

  • 2,560×1,600ドット表示対応の10.6型IPS液晶を搭載。高解像度で写真もクリアに表示できる

  • 下部側面

  • 左側面

  • 上部側面

  • 右側面

  • 底面。フラットでシンプルなデザインのため、安心して使える印象だ

  • ワコム製の静電容量方式採用のペン「M-Pen」が付属

  • 4,096段階の筆圧検知、ペンの傾き検知に対応。またボタンを2個備えており、ショートカットボタンとして利用できる