Microsoft Store経由でフォント導入が可能

Windowsとフォントの歴史を振り返ると、Windows XP時代はOSをインストールしたシステムドライブにしかフォントをインストールできず、DTPアプリケーションを使う上で多くの苦労を強いられた。このあたりが改善されたのはWindows 7以降。別ドライブに格納したフォントのショートカットファイルをインストール可能になった。

このようなフォント管理機能はゆっくりと姿を変えてきたが、本バージョンではMicrosoft Store経由によるフォント入手と、「設定」によるフォント管理を可能にしている。

  • <個人用設定/フォント>を開くと、インストール済みフォントが現れる

<個人用設定/フォント>には、フォントファミリーに属する各スタイルを示すフォントフェイス単位でインストール済みフォントが並び、言語ごとのフィルターも適用できる。ただ、ビルド17133.1で確認した限りは、Microsoft Store経由でインストールしたフォントはエクスプローラーのフォントフォルダーには表示されず、一部のフォントは「設定」、エクスプローラーいずれからも削除できなかった。

  • フォントフェイスを開くと、フォントの著作権情報やファイル名、各フェイスなどを確認できる

Microsoft Storeに並ぶフォントは有料版を含めて9書体(2018年4月上旬時点)。日本語フォントはもちろん用意されていないが、収益機会のチャンスと捉えたフォントベンダーの参加を期待したい。

  • Microsoft Storeのフォントダウンロード(購入)ページ

スタートアッププログラム管理が容易に

これまでスタートアッププログラム管理はタスクマネージャーを利用していたが、Windows 10 バージョン1803以降は<個人用設定/スタートアップ>で管理可能になる。他の機能と同じく、引き続きタスクマネージャーによる管理も可能だが、「設定」側で行った変更がタスクマネージャーの<スタートアップ>タブに反映されておらず、まだまだ連携の甘さが見え隠れする状態だ。それでも旧態依然となるダイアログベースの操作が減っていくのは、Windows 10の進化を体感するようで面白い。

  • スタートアッププログラムの取捨選択は<アプリ/スタートアップ>から行える

長年の疑問だったテレメトリーデータを可視化

Windowsは以前から個人を特定できない形で利用データを収集し、遠隔測定データを既存機能の改良などに役立てている。だが、一方でプライバシー保護を強く主張するユーザーには不評な機能として扱われ、Microsoftはオプトアウトの仕組みを用意してきた。Windows 10 バージョン1803では、さらに一歩踏み出す形で自社に送信するデータの内容を表示する「診断データビューアー」を用意している。

  • <プライバシー/診断&フィードバック>から、診断データビューアーをMicrosoft Store経由でダウンロードできる。なお、<プライバシー>のサブカテゴリーに区分けを設けたのも注目点の1つ

Microsoft Store経由でダウンロードした診断データビューアーを起動すると、「デバイスの接続と構成」「製品とサービスのパフォーマンス」といった遠隔測定データの内容を閲覧することが可能だ。例えば上図ではサービス(機能)名や送信時間、OSのバージョン、デバイス情報などを含んでいることが見て取れるが、確かにこれらを見る限りでは個人を特定することは難しいかもしれない。

  • こちらが診断データビューアーを起動した状態。この図では「デバイスの接続と構成」など収集意図を示した情報を示しているが、正直なところ内容については理解できない

Microsoftがこのような取り組みに至った理由の1つは、EUのGDPR(一般データ保護規則)の存在が大きいだろう。詳細は割愛するが、Microsoft Azureは早期からGDPR対策を講じており、収集情報のユーザーコントロールを可能にした。また、EUにおけるMicrosoftは競争法違反に抵触するリスクを避けるため、Windows 10でもコンポーネント構成を変更したNエディションを用意している。このようにグローバルに展開する同社としては、本バージョンで各国の法体系に準拠すると同時にユーザーの希望に応える整備を強化したと見るべきだろう。