CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)傘下のトーンモバイルは4月26日、iPhoneで使える格安SIM「TONE SIM(for iPhone)」を同日から販売開始しました。子どもの利用をターゲットとしたiPhone用の通信サービスで、スマホを利用できる時間やアプリ、閲覧できるWebサイトを制限したり、現在地の把握などの見守り機能を備えているのが特徴です。料金は月額1,500円(税別)で、使い放題のインターネット通信やIP電話も含まれます。
今回、TONE SIM(for iPhone)販売開始に合わせ、まだ明らかにされていなかったサービスの詳細や追加の施策が発表されました。
中古iPhoneをイオシスで販売、TSUTAYAでの有料サポートも実施
TONE SIM(for iPhone)は、使われなくなって家庭に眠っている古いiPhoneを子ども用の安心スマホにできることをコンセプトにしているため、iPhone本体とのセット販売は用意していません。しかし、「使えるiPhoneを持っていない」という声を受け、同じCCCグループのイオシスと連携し、TONE SIM(for iPhone)での動作保証をした中古iPhoneをイオシスのWebサイトで販売することになりました。
トーンモバイルのWebサイトに用意されたリンクをクリックすると、TONE SIM(for iPhone)での動作が保証された未使用品や中古品のiPhoneの販売ページにジャンプします。iPhone 6やiPhone SEから最新のiPhone 8/8 PlusやiPhone Xを用意し、「手ごろな価格のiPhoneが欲しい」というニーズから「最新のiPhoneが使いたい」といったニーズにまで対応できるようにしました。販売はイオシスが担当し、すべて通信販売に対応しています。
TONE SIM(for iPhone)のSIMカードはトーンモバイルのWebサイトから購入でき、自身でiPhoneにセットアップする仕組みになっています。しかし、「セットアップする方法が分からない」という人が多いことを受け、店頭でセットアップを実施する有料サポートサービス(税別3,000円)を開始することが発表されました。まずは、渋谷にある旗艦店のSHIBUYA TSUTAYA(東京都渋谷区)で実施し、追って全国のTSUTAYAにも展開していくとのことです。
アプリを削除しても利用制限は解除できない
TONE SIM(for iPhone)での制御を担うTONE SIMアプリの詳細も発表されました。
Android版のトーンモバイルと同様に、TONE SIM(for iPhone)のモバイルデータ通信は容量制限なく利用できますが(500kbps~600kbps前後)、YouTube動画の再生やアプリのダウンロードは制限がかけられており実行できません(Wi-Fi接続時はOK)。1GBあたり445円(税別)の高速チケットを購入すればチャージモードに切り替えられ、高速モバイルデータ通信が可能になるとともに、これらのコンテンツも利用できるようになります。
ただ、ずっとチャージモードにしているとWebサイトの閲覧などでも高速通信の容量を消費してしまいます。そこで、iOSのバッジ機能を利用することで、高速通信が可能なチャージモードになっている場合はTONE SIMアプリの右上に赤いバッジを付け、判別できるようにしました。
また、利用できる時間やアプリを制御するTONE SIMアプリを削除した場合の挙動も明らかにされました。アプリが削除されると、そのことが親のスマホに通知され、アプリの再インストールを促します。それでもアプリが削除されたままの状態でいると、20分後にモバイルデータ通信が遮断される仕組みになっているそう。利用制限から逃れようとしてアプリを削除してもダメなのです。
Androidからの乗り換えも可能、料金は月500円引きに
すでにAndroid版のトーンモバイルを利用している人は、SIMを差し替えてTONE SIMアプリを導入するだけでiPhoneで使えるようになることも明らかになりました。プラン変更の手続きが必要で、税別2,000円の手数料はかかりますが、10月末まで利用料金が月額500円引きになるキャンペーンが用意されます。