ということで簡単ではあるが、Ryzen 2を一通り試してみた。若干のプロセス変更だけでしかないにも関わらず、ここまで性能が上がるというのはちょっとビックリ、というのが正直なところだ。

Ryzen 7 1800XユーザーがRyzen 7 2700Xに買い換える価値があるか? と問われると正直微妙なところではあるのだが、新規の購入ということであればCore i7-8700Kと十分競える(これはRyzen 5 2600Xも同じで、Core i5-8600Kと十分競合できる)製品になっていると言って差し支えない。

ゲーマーの方であっても問題ないし、コンテンツ作成でも遜色ないというか、同レベルである。Ryzen 7 1800Xの時は「若干性能は見劣りする部分もあるが、かなり迫っている」レベルだったのが「同等」(得手不得手はあるが、総じて見ればほぼ同じ)というレベルに昇格したという感じだ。

ただ、性能は同等で、Core iに対するアドバンテージは価格のみ(それもそれほど大きくない)あたりが懸念点だ。Wraith PrismなりWraith Spireなりが付属するので、CPUクーラー代まで入れると100ドルほど安いということになるが、日本での販売価格がどうなるか。

現実問題として、当面はアドバンテージもそれほどないことになる。もっともこれは半分言いがかりみたいなもので、これまではビハインドを追っていたところ、それをなくすことに成功したわけだから、これは素直に賞賛しても良いだろう。こうなると、特にIntel派でもAMD派でもない人にとっては選択に悩むことになるとは思うのだが、それもまた楽しみの1つといえるかもしれない。