UL benchmarks
https://benchmarks.ul.com/pcmark10

2018年4月23日を持って、FutureMarkはULの一部としてUL Benchmarkに改称される(というか、いままではULの子会社だったFutureMarkが、ULに統合される)ようで、すでに新しいサイトも立ち上がっているので、名称もそちらにあわせた。といっても、中身そのものは別に変化がない。

まずグラフ1がOverallである。全般的にCore iがやや有利、という結果であるが、PCMark 10 Expressが一番差が大きく、PCMark 10やPCMark 10 Extendedではやや差が小さくなっている。

  • グラフ1:PCMark 10 Overall

具体的には? ということでTask Group別(グラフ2)をみると、Essentialsが一番差が大きい感じで、Productivityでは差が小さく、Digital Contents Creationでは同等レベル。Gamingも大きな差とは言いにくい。

  • グラフ2:PCMark 10 Task Group

Essentials(グラフ3)で何が違うのかというと、App Startupであって、Web Browsingは差は小さく、Web ConferencingではRyzen系が有利である。Procuctivity(グラフ4)も、Writingでは多少差があるとは言え、Spreadsheetでは同等レベル。Contents Creationでは、Core i7-8700KとRyzen 7 2700Xがほぼ同等として良いと思う。

  • グラフ3:PCMark 10 Essentials

  • グラフ4:PCMark 10 Procuctivity

  • グラフ5:PCMark 10 Digital Contents Creation

ちなみにRendering and Visualizationの実態はPOV-Ray v3.7であり、これもあってPOV-Rayのテストは取りやめた。

最後のGaming(グラフ6)は3DMark FireStrikeで、ほとんど変わらず、PhysicsではむしろRyzen系が有利、CombinedでCore i系が有利というところで、トータルそう大きな差ではない。

  • グラフ6:PCMark 10 Gaming

つまるところ、App Startup(これはCPUだけでなくチップセットの方も関係してそうだ)が比較的大きな差であり、これを除くとCore i系とRyzen系では大体同等といったところだろうか。またRyzen 7 2700XはRyzen 7 1800Xと比べて、ほとんどのテスト(FireStrike Graphicsの様にCPU性能と関係ないものは除く)で5%前後の性能改善を果たしており、明確に性能が上がったとして良いと思う。