ソニーモバイルコミニュケーションズは16日、スマートフォン「Xperia」シリーズのフラッグシップモデル「Xperia XZ2 Premium」を発表した。グローバルでは2018年夏に提供される。日本での販売や価格は未定。
2018年2月末から3月にかけ開催された「Mobile World Congress 2018」で同社が発表した2眼カメラを搭載した、Xperiaシリーズ最上位に位置する5.8インチスマートフォン。静止画撮影時の最高ISO感度が51200、動画撮影時の最高ISO感度が12800という超高感度撮影が行えることが特徴だ。
カメラシステムは、従来Xperia XZシリーズで採用されていた「Motion Eye」をベースにした新しい「Motion Eye Dual camera」を搭載。背面のデュアルカメラはモノクロ12メガピクセルレンズとRGBの19メガピクセルレンズで、これに加え、新しい画像融合処理プロセッサ「AUBE」を組み合わせることで、暗い場所でもノイズの少ない映像を撮影できるという。
Motion Eye Dual cameraではHDR動画の撮影や、ピントを合わせた被写体の前後をボケさせるボケ撮影、モノクロ撮影などが可能。また、前モデル「Xperia XZ Premium」ではHD撮影のみ可能だった最大960fpsのスーパースローモーション撮影は、フルHDでの撮影に対応した。フロントカメラは1/3.06インチの13メガピクセルカメラを搭載する。
ディスプレイは4K HDR対応の5.8インチで、Xperia XZ Premiumの5.5インチから拡大し、明るさも30%向上した。4K HDR動画の再生が可能なほか、X-reality for mobileによるSDR動画のHDR相当アップコンバートも行える。
このほか、映画やゲームなどコンテンツの音を解析し、音に合わせて内蔵バイブが振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」や、音量が向上した前面ステレオスピーカーを搭載。バッテリー容量は3,540mAhで、ワイヤレス充電規格の「Qi」にも対応し、対応パッドに置くだけで充電可能。防塵、防水性能はIP65/68に準拠する。
プロセッサにはSnapdragon 845を搭載し、OSはAndroid 8.0 Oreoを採用。メモリは、Xperia XZ Premiumの4GBから強化した6GBとなった。ストレージは従来と同じ64GB。チップセットはX20 LTEモデムを内蔵し、最大1.2Gbps(規格値)の通信が可能。
デザインは、2018年2月に発表された「Xperia XZ2」シリーズを踏襲したとみられ、背面が曲面状の3Dガラスで覆われた、手に馴染みやすく持ちやすい形という。カラーはChrome BlackとChrome Silverの2色を用意する。
- CPU: Qualcomm Snapdragon 845
- メモリー(RAM): 6GB
- ストレージ: 64GB
- 外部ストレージ: microSDXC 最大400GB
- ディスプレイ: 5.8型 TRILUMINOS Display for mobile(HDR対応)
- ディスプレイ解像度: 2,160×3,840ピクセル
- メインカメラ: 1,900万画素/1,200万画素
- サブカメラ: 1,300万画素
- バッテリー容量: 3,540mAh
- インタフェース: USB Type-C
- 防塵・防水: IP65/68
- サイズ: 158×80×6.4~11.9mm
- 重量: 236g