エムエスアイコンピュータージャパンは4月12日、ゲーミングノートPCの2018年モデルを発表した。これに合わせて京都コンピューター学院の京都駅前校で発表会を開催した。

  • MSIが2018年ゲーミングノートPC新モデルの発表会を開催

MSIのゲーミングノートPCは、ウルトラハイエンドのGTシリーズを筆頭に、薄型のGSシリーズ、ハイパフォーマンスかつ多機能なGEシリーズ、メインストームのGP/GFシリーズ、エントリーのGL/GVシリーズをラインナップする。

  • ゲーミングノートPCのラインナップ

2018年モデルは、Intelが発表したばかりの新CPUを搭載。従来世代ではハイエンドモデルでも4コア/8スレッドの実装だったが、最新世代では6コア/12スレッドに増加。さらに動作クロックが引き上げられ、さらなる性能向上が見込める。

  • 従来世代からコア数とスレッド数、動作周波数が向上

MSIの検証結果では、前世代のデスクトップPC向けCPUと比べても、新しいノートPC向けCPUの方がマルチスレッドでの性能が高く、CPUの性能が向上した分、3D系アプリにおける全体的なパフォーマンスが向上したという。

  • MSIの検証結果

ノートPCでも、ゲームプレイそのものだけではなく、ゲームをプレイしながらのライブ配信や録画・録音といったマルチタスクに対応しやすくなった点は大きな進化だ。

人気の薄型ゲーミングノートPCに狭ベゼルのプレミアムモデル

2018年モデルのうち、MSIが日本国内で特に力を入れてアピールするのが、薄型のGSシリーズだ。MSIによると日本国内でかなり人気が高いシリーズで、発表会の会場となった京都コンピューター学院の学生たちに最も選ばれているという。

  • 2018年モデルの目玉がGS65 Stealth Thin

そのGSシリーズの2018年モデルで目玉となるのが「GS65 Stealth Thin」。17.9㎜の薄さと1.88kgの薄型軽量ボディも魅力なのだが、MSIのゲーミングノートPCとして初めて狭ベゼルデザインを採用した。これにより14型クラスの本体サイズに15.6型ディスプレイの搭載を可能とした。

  • 狭ベゼルデザインで14型クラスの本体サイズに15.6型ディスプレイを搭載

さらにこのディスプレイはリフレッシュレート144Hzの高速駆動に対応し、応答速度は7ms。FPSやレースゲームなど動きの激しいゲームでも滑らかに画面を表示する。

  • 144Hzの高速駆動に対応

6コア/12スレッドのIntel Core i7-8750Hに加えて、グラフィックスはMax-QデザインのNVIDIA GeForce GTX 1070が搭載可能で、薄型軽量PCながら非常にパワフルだ。一方で発熱が気になるところだが、3基のファンと4本のヒートパイプを組み合わせた冷却システム「Cooler Boost Trinity」を採用した。

  • GS65 Stealth Thin

  • サイドで4.9㎜の狭いベゼル

  • エッジ部分にゴールドをあしらった落ち着いたデザイン

本体デザインは黒のシャーシをベースにエッジにゴールドをあしらい、一般的なゲーミングPCと比べて落ち着いた雰囲気。ゲーム用途だけでなく、ビジネスの現場にも溶け込みそうだ。とはいえ、キーボードはキーごとにイルミネーションが設定できる「Per-Key RGB」に対応。ド派手に光らせることもできる。

  • ゲーミングノートPCとは思えないスリムボディ

  • 有線LANポートも備える

  • 14型サイズということでキーボードはテンキーレス。個別のキーにイルミネーションが設定できる

バッテリー駆動時間は6時間。従来よりもACアダプタを小型化することで、持ち運び安くなっている。

  • 一番左が新しいACアダプタ、真ん中がこれまでのGSシリーズのアダプタ、一番右側がもっとハイパフォーマンスなモデル向けのアダプタ

4月20日に発売し、Intel Core i7-8750H / NVIDIA GeForce GTX 1060 / 16GBメモリ / 512GB M.2(NVMe) SSDの構成で、店頭予想価格は税別280,000円前後。

Intel Core i7-8750H / NVIDIA GeForce GTX 1070 / 16GBメモリ / 512GB M.2(NVMe) SSD×2(RAID 0)の構成で、店頭予想価格は税別350,000円前後。

Core i9搭載のGT75 Titan

ウルトラハイエンドのGTシリーズでは、ノートPC初のCore i9ブランドとなるIntel Core i9-8950HK搭載の17.3型モデル「GT75 Titan」を投入する。

  • GT75 Titan

Intel Core i9-8950HKは、型番にKが付くことから分かるように倍率アンロック仕様で、オーバークロックに対応する。システム温度に余裕がある場合、従来のターボブーストからさらに動作クロックを最大200Hz引き上げる「Intel Thermal Velocity Boost(TVB)」を搭載。最大4.8GHzで駆動する。

GT75 Titanでは、独自ユーティリティ「Dragon Center 2.0」から、全コア4.5GHz駆動までオーバークロック設定が可能だ。冷却には新設計の「Cooler Boost Titan」を採用。9本のヒートパイプと高いエアフローを実現するファンでオーバークロック時でも安定した冷却が可能だという。

  • 新設計の「Cooler Boost Titan」を採用

キーボードには、薄型タイプのメカニカルキーを搭載、キーストロークは3㎜、アクチュエーションポイントは1.5㎜、こちらも個別キーに対してイルミネーションを設定できる。

  • 新設計の「Cooler Boost Titan」を採用

4月20日に発売し、Intel Core i7-8750H / NVIDIA GeForce GTX 1080 / 16GBメモリ / 128GB M.2(NVMe) SSD×2 + 1TB HDD、17.3型4Kディスプレイの構成で、店頭予想価格は税別440,000円前後。

  • 従来モデル同様のがっしりとした本体

  • 背面に大型の排気口

Intel Core i9-8950HK搭載モデルは、4月下旬から5月中旬に発売予定で、、店頭予想価格は税別490,000円前後。