フランス・パリで発表された、Huaweiの最新フラッグシップスマートフォン「P20」シリーズ。発表会の様子は別記事で紹介していますので、会場で展示されたP20シリーズの実機を写真で紹介しましょう。同時発表のPORSCHE DESIGN「Mate RS」の実機写真や、各機種の主なスペックもまとめます。
まずはP20 Proから。P20シリーズの上位モデルで、位置づけとしても中心的な存在となります。本体デザインは、カメラの位置が変更になったこともありますが、上部に切り欠きのあるディスプレイの採用なども合わせて、見た目はiPhone Xに近い印象です。しかし、対称にこだわった形状や、光沢感の強い塗装、側面にかけて段差がほとんどない滑らかな仕上げからは、かなりの高級感が伝わってきます。
サイズは73.9×155×7.8mmと、ディスプレイの大型化に伴ってP10よりも大きく、Mate 10 Proとほぼ同じ大きさという印象。重量も180gとやや重く、手にすると少々ずっしり感じます。カラーは4色をラインナップしますが、中でも濃いブルーを基調としたグラデーションカラーの「Twilight」は、これまでのスマートフォンにはない印象的なカラーで、非常に好印象でした。
リアのトリプルレンズカメラは、カメラ部分の盛り上がりがかなり大きくなっています。そのまま裏を下にしてテーブルなどに置くと、カメラ部分で本体がガタつきます。出っ張りは少ないほうが嬉しいですが、このあたりはケースなどを装着することで改善できそうです。なお、本体表面はそれなりに滑りやすいので、基本的にはカバーを装着して利用するのがよさそうです。
ディスプレイは、有機ELパネルを採用していることもあって、非常に明るく鮮やかです。上部の切り欠きは少々気になりますが、切り欠き左右は通知アイコンなどの表示に特化しているので、動画再生などでは邪魔にはならないようです。
ディスプレイ下部の指紋認証センサーは、P10のものより縦が狭いですが、利便性はそれほど悪くないと感じました。タップや長押し、スワイプでナビゲーションボタン代わりに利用できる点も好印象です。ただ、やはり使い勝手という点では、Mateシリーズのように裏面にあった方が有利でしょう。このあたりは、PシリーズとMateシリーズで棲み分ける考えなのかもしれません。
このほか、短時間ですがカメラ機能もチェックしました。特にAIでのシーン切り替えですが、人物をとらえるとポートレートモードに、風景や草木をとらえると風景モードや植物モードに小気味よく切り替わります。展示機では、判断に時間がかかる場面も見られましたが、展示機のカメラアプリはまだ開発中のものだったようで、製品版や発売後のアップデートで改善されていく可能性が高いでしょう。
デザインこそiPhone Xに近いという印象を強く受けますが、全体的には非常に完成度が高く、従来モデル同様にかなりの人気機種になりそうな予感です。
Huawei P20 Proの主なスペック
- OS : Android 8.1
- UI : EMUI 8.1
- CPU : Huawei Kirin 970(2.46GHz駆動コア×4+1.8GHz駆動コア×4+Mali-G72 GPU+NPU)
- 内蔵メモリ : 6GB
- ストレージ : 128GB
- 外部ストレージ : なし
- ディスプレイ : 6.1インチ 有機ELディスプレイ
- ディスプレイ解像度 : 1,080×2,440ピクセル
- メインカメラ : 800万画素/F2.4の3倍望遠レンズ、4,000万画素/F1.8、2,000万画素モノクロ/F1.6
- サブカメラ : 2,400万画素/F2.0
- バッテリー容量 : 4,000mAh
- Wi-Fi : IEEE802.11a/b/g/n/ac
- インタフェース : USB Type-C×1
- SIM : デュアルLTE/デュアルVoLTE(シングルSIMモデルも用意)
- GPS : GPS/AGPS/Glonass/BDS
- NFC : 対応
- 防塵防水仕様 : IP67準拠
- センサー : 指紋認証センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサー、環境光センサー、近接センサー、磁気センサー、色温度センサー
- サイズ : 73.9×155×7.8mm
- 重量 : 180g
- カラー : ブラック、トワイライト、ピンクゴールド、ミッドナイトブルー