ファーウェイは3月27日(フランス時間)、フランス・パリで新製品発表会を開催し、フラッグシップスマートフォン新モデル「HUAWEI P20」シリーズを発表しました。同シリーズとして発表されたのは、標準モデルの「P20」と上位モデルの「P20 Pro」の2製品です。

  • P20シリーズを発表する、ファーウェイ コンシューマービジネスグループCEOのリチャード・ユー氏

  • HUAWEI P20シリーズ発表会が開催された、フランス・パリのグラン・パレ

2月に開催された「MWC 2018」において、製品名や発表会の開催が明かされていたP20シリーズ。発表会についての告知やティザー広告などで、「SEE MOOORE」と題し、3つの○を用いていたことから、トリプルレンズカメラの搭載が予想されていました。そして、その予想通り、最上位モデルとなるP20 Proのリアカメラに、トリプルレンズカメラを採用しています。

  • MWC 2018の基調講演、P20シリーズ発表会の開催を公表。「SEE MOOORE」と○を3個並べ、トリプルレンズカメラの搭載を示唆していた

P20 Proのトリプルレンズカメラは、約4,000万画素のRGBセンサー、約800万画素RGBセンサー+3倍望遠レンズ、約2,000万画素モノクロセンサーの組み合わせとなっています。メインの4,000万画素センサーには1/1.7インチの大型センサーを採用するとともに、最大ISO 102400での撮影に対応。1ルクスの暗所でも鮮やかな写真が撮影できるとしています。また、6秒を超える長時間露光でも手持ちでブレずに撮影できるAI手ブレ補正機能や、960fpsのスーパースローモーション動画の撮影にも対応します。

P20にはデュアルレンズカメラが搭載されますが、こちらも新仕様のものに変更されています。イメージセンサーが大型の1/2.3インチセンサーとなり、ピクセル当たりの画素サイズが大きくなったことで、より多くの光を取り込んで、明るく撮影できるようになりました。

加えて、P20、P20 Proともにフロントカメラに約2,400万画素のイメージセンサーを採用するなど、リア、フロントともに非常に強力なカメラとなっている点が大きな特徴となっています。

ディスプレイは、P20 Pro、P20ともにアスペクト比19:9のの縦長ディスプレイを採用しています。P20 Proでは6.1型の有機ELパネル、P20では5.8型のRGBW液晶パネルを採用します。

ディスプレイは本体上部と側面で、極限までベゼル幅が狭められた超狭額縁仕様。また、上部にはフロントカメラ部分を囲むような切り欠きが設けられています。下部は指紋認証センサーの配置などもあって、ベゼル幅が広く取られていますが、正面からの見た目はiPhone Xに近いものとなっています。

  • P20は、5.8型のRGBW液晶パネルを採用。上部には切り欠きがある

本体デザインは滑らかな表面と左右対称のデザインを採用しています。本体カラーはP20 Pro、P20とも4色をラインナップします。

  • P20、P20 Proともに4色をラインナップ

SoCには、P20 Pro、P20ともにMate 10と同じ、AIプロセッサ統合SoC「Kirin 970」を採用しています。また、OSはAndroid 8.1を採用します。

P20は、4GBメモリ+128GBストレージで649ユーロ、今日から発売です。P20 Proは6GBメモリ+128GBストレージで899ユーロ、4月6日から発売です。

この他の詳しい発表会の様子や、発表されたP20シリーズの詳細については、追ってお伝えします。

  • P20 Proは、6.1型有機ELパネルを採用

  • P20では、最新仕様のデュアルレンズカメラを搭載

  • P20 Proは、4,000万画素メインレンズ、2,000万画素モノクロレンズ、800万画素3倍望遠レンズのトリプルレンズ構成となる

  • P20では1/2.3インチ、P20 Proでは1/1.7インチのイメージセンサーを採用