PORSCHE DESIGN(ポルシェ デザイン)の新スマートフォン「Mate RS」は、P20 Proの機能を一部盛り込みつつ、PORSCHE DESIGN向けに作られた新モデルです。Mateという名前からもわかるように、基本的にはP20シリーズとは異なる位置づけの製品です。そのため、デザインもP20シリーズとは大きく異なっています。
パッと見て大きな違いとなるのが、背面のカメラです。Mate RSにもP20 Proと同じ仕様のトリプルレンズカメラが搭載されますが、Mate RSでは本体中央の位置にカメラを搭載しています。そして、指紋認証センサーが背面カメラの下部に配置されている点も大きな違いです。
ディスプレイの仕様も異なります。Mate RSでは1,440×2,880ドット表示対応の6型有機ELパネルを採用します。ディスプレイ上部の切り欠きも存在しません。そのため、P20シリーズとは印象が大きく異なっています。背面やディスプレイなどのデザインコンセプトはMate 10シリーズと同じですので、やはり製品名どおりMateシリーズの一員だといえます。サイズは72.5×152.9×8.5mm、重量は183gとなります。
カラーは、ブラックに加えて鮮やかなレッドを用意。PORSCHEの車にも採用されている鮮烈な印象のレッドは、持つ人にかなりの優越感を与えてくれるでしょう。もし、赤のPORSCHEを持っているなら、ぜひとも手に入れたいと思うはずです。
このほか、発表会の会場では試せませんでしたが、背面だけでなくディスプレイ側にも、ディスプレイ埋め込み型の指紋認証センサーを搭載する点が大きな特徴。指紋認証が行える位置は固定のようで、ディスプレイのどこでも指紋認証できるわけではありませんが、2系統の指紋認証センサーによって、セキュリティ性と利便性双方を高めてくれることになりそうです。
PORSCHE DESIGNのスマートフォンは、過去日本で発売されていませんので、Mate RSも日本で発売される可能性は低いといっていいでしょう。価格は内蔵ストレージ256GBモデルで1,695ユーロ、512GBモデルで2,095ユーロと、スマートフォンとして考えると非常に高価です。認証の関係で国内での利用も難しくなると思います。ただ、PORSCHEオーナーにとってぜひとも手に入れたい製品となるのは間違いないでしょう。
PORSCHE DESIGN Mate RSの主なスペック
- OS : Android 8.1
- UI : EMUI 8.1
- CPU : Huawei Kirin 970(2.46GHz駆動コア×4+1.8GHz駆動コア×4+Mali-G72 GPU+NPU)
- 内蔵メモリ : 6GB
- ストレージ : 256GB/512GB
- 外部ストレージ : なし
- ディスプレイ : 6型有機ELパネル
- ディスプレイ解像度 : 1,440×2,880ピクセル
- メインカメラ : 800万画素/F2.4 3倍望遠レンズ、4,000万画素/F1.8、2,000万画素モノクロ/F1.6
- サブカメラ : 2,400万画素/F2.0
- バッテリー容量 : 4,000mAh
- Wi-Fi : IEEE802.11a/b/g/n/ac
- インタフェース : USB Type-C×1
- SIM : デュアルLTE/デュアルVoLTE
- GPS : GPS/AGPS/Glonass/BDS
- NFC : 対応
- 防塵防水仕様 : IP67準拠
- センサー : 指紋認証センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサー、環境光センサー、近接センサー、磁気センサー、色温度センサー サイズ : 72.5×152.9×8.5mm
- 重量 : 183g
- カラー : ブラック、レッド