駅構内を見ると、さまざまな場所にApple PayとSuicaの魅力を訴求する垂れ幕やポスターが貼られ、Apple PayとSuicaのアピールに余念がありません。特に、Apple PayやモバイルSuicaを使っていない人が利用することの多い自動券売機や自動精算機の周囲には、これらを利用することなく定期券の購入や精算ができるメリットを訴求するポスターを掲示していました。

  • 田町駅の駅構内には、いたるところにApple PayとSuicaの魅力を訴求する垂れ幕やポスターが貼られていた。なかにはユニークで刺激的なキャッチコピーも

  • 改札外の切符売り場は、上から下までApple PayとSuicaで一色になっていた

  • 改札内の精算機の場所にも、Apple PayとSuicaがあれば精算機に寄らずに済むメリットをアピールしていた

  • 「Apple PayとSuicaがあれば定期券を買う必要がなくなる」という内容のキャッチコピーが多い

  • 定期券の更新も手持ちのiPhoneから場所を選ばずできるメリットを訴求する

Apple Payの登場でモバイル決済のユーザー数が急増した

今回、JR東日本がiPhoneとApple Payに絞ったキャンペーンとしたのには、過去の実績の高さもありそう。JR東日本の集計では、Apple PayのSuicaやモバイルSuicaのユーザー数は2月末の時点で約542万人だそうです。Apple Payが日本で始まる直前の2016年9月の時点では381万人だったということで、わずか1年半ほどでユーザー数が160万人以上増えたことになります。

村上氏は「増加分すべてがiPhoneユーザーではないが、Apple Payのサービス開始以来のユーザーの伸びは著しい」と評価しています。日本では、iPhoneのシェアが軽く50%を超えているといわれており、iPhoneを持っているのにApple PayやSuicaを使っていない多くの潜在ユーザーを獲得したいというJR東日本の狙いがありそうです。

田町駅と浜松町駅のApple Pay サポートデスクは、土日を除く4月6日まで、16~20時の間で受け付けています。