そして、ライスポットといえば、炊飯だけでなく「調理」が美味しくできることでも有名です。本格的な調理を考えると、大きなライスポットのほうが炒め物などはやりやすいようですが、容量的にはライスポット ミニでもたっぷり作れます。無水調理、ロースト、炒め料理、煮物、低温調理、オーブン調理などが可能。実際にポトフ、ローストビーフ、パン、エビチリなどをいただきました。

  • 「ライスポット ミニ」vs「かまどさん電気」

    温度管理をしてくれるので均一に火が入り、調理も簡単

無水調理で作ったポトフは、コンソメを入れなくても、野菜の旨味とソーセージの香りで濃厚な味になっており、驚きです。エビチリは鍋で炒めて調理していましたが、あっという間に完成。火加減は自動で一定に保ってくれるので、焦げ付くこともありません。ローストビーフも均一に火が通っています。

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    低温調理が得意。ローストビーフは絶品

パンはライスポット ミニで発酵し、鍋ごとオーブンで焼きます。肉厚の鍋は全体がしっかりと加熱され、ムラなく焼き上がるとのこと。キメが細かく、しっとりとしたパンは絶品でした。やはり、ホームベーカリーで作ったパンとはひと味違います。ライスポット ミニで焼いたパンは強力粉300g程度で、約一斤作ることができます。

ライスポット ミニの鍋の直径は19cmとなっており、2~3人の家庭であれば十分な容量だといえます。ごはんはもちろんですが、調理道具としても活用できるのが嬉しいですね。

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    エビチリもエビが焦げすぎず、絶妙な火加減。右のパンもしっとりとキメが細かく、作りたくなりました

  • 「ライスポット ミニ」vs「かまどさん電気」

    テーブルに出して、チーズフォンデュなどもできます。多機能でびっくり!

実際に工場の中も見せていただきました。もっとロボットなどで自動化されているものと思っていましたが、職人が一つ一つていねいに作っていることに驚きました。

フタと本体の高い密閉性は、職人が一つ一つ確認しながら、長年のカンで機械に加減してセットし、削っていきます。こちらの工程を行う前は、置いたフタとテーブルの間にわずかな隙間があり、紙が入ってしまいましたが、この工程後は紙が入ることはありませんでした。

  • 「ライスポット ミニ」vs「かまどさん電気」

    こちらはフタの仕上げ。職人が長年のカンで調整しています

  • 「ライスポット ミニ」vs「かまどさん電気」
  • 「ライスポット ミニ」vs「かまどさん電気」
  • 仕上げ前(左)は紙が入りますが、仕上げ後(右)は紙が入りませんでした

鉄の錆を防ぐためにホーロー加工を行いますが、この塗装が特に難しいとのこと。3年から5年の修行が必要とのことで、一つ一つていねいに釉薬の作業が行われていました。

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    難しい吹きつけ作業。オーガニックの薬品を使っているそうです

  • 「ライスポット ミニ」vs「かまどさん電気」

    焼成を行います。合計3回

バーミキュラの鍋は一生使える鍋なので、使い込んでホーローが剥げてきてしまっても、古いホーローをすべて剥がして再ホーローコーティングして新品同様できるそうです。長く使える安心感がありますね。