タイガー魔法瓶は2月14日、独自開発した米粒状の加工食品「とらひめ」と、とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」を発表しました。3月23日に発売します。

  • とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」

    とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」

  • とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」

    タイガー魔法瓶がこれまで培った技術を生かし、食材事業へ参入します

とらひめは、タピオカやこんにゃくなどを、着色料を加えず、米粒状に加工した食品。いわば疑似米ですが、本物のお米のようにふっくらとしています。白米と比べると、お茶碗一杯分で糖質が47%オフ、カロリーも約50%となっています。白米と混ぜて炊くことで糖質を抑える「こんにゃく米」と似ていますが、とらひめは白米と混ぜずに単体で食べます。ふりかけをかけたり、チャーハンにしたり、カレーをかけたりして食べても「美味しい」とのこと。1袋でお茶碗2.5杯分、10袋入って3,800円(税別)で販売します。

  • とらひめ

    パッケージに入ったとらひめ。お米にはあまり見えず、なんだかおがくずみたいです

  • とらひめ

    炊き上がりは、白米を透明にしたようです

一方のJPE-A10Zは、とらひめ専用の調理メニューを搭載した調理器。調理器といっても炊飯器をベースに開発しているので、お米も炊けます(最大5.5合まで)。とらひめの場合は、最大2袋分(お茶碗5杯分)まで。本体サイズはW27.2×H32.9×D21.1cm、重量は4.5kgです。価格はオープンで、推定市場価格は48,000円前後(税別)となっています。

とひらめを炊くのは簡単で、とらひめをそのままJPE-A10Zのお釜に移し、付属の計量カップで水を計って入れるだけ。とらひめを事前に「とぐ」必要はありません。1袋で70分、2袋でも75分で炊けます。炊き上がった後、付属する「仕上げ粉」を振りかけて混ぜることで、お米のようなもっちり感が出ます。

  • とらひめ

    とらひめと、その上についているのが専用の仕上げ粉。右上が計量カップです

  • とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」

    JPE-A10Zの外観

  • とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」

    画面左下に「とらひめ」の文字が見えます。その隣には「麦めし」や、シチューやおでんなどが作れる「調理」モードも

麦飯などを炊くメニューも搭載したほか、白米の少量炊きも可能です。お釜は、熱が伝わりやすい「W銅入5層遠赤外線特厚釜」で、外側には「熱風土鍋コーティグ」を施しています。

  • とらひめ専用の調理器「JPE-A10Z」

    お釜は、白米を炊くものと同じ仕様です

白米も炊けるなら炊飯器と呼んでいいのでは、という質問が上がりましたが、タイガー魔法瓶はあくまで、とらひめ専用の調理器であることを強調。そのため、想定ユーザーをダイエット志向の強い人に限定し、自社のECサイト、RIZAPグループの実店舗とWebサイトのみで販売します。量販店では売らないそうです。

  • とらひめ

    RIZAPグループと共同で販売します

ちなみに、通常の炊飯器でとらひめを炊けるのか、と聞いてみると、「食べられたもんじゃない」とのこと。「タイガー魔法瓶の技術の結晶によって、とらひめがおいしく炊き上がるんです。他の炊飯器で美味しく炊き上げるのは、おそらく不可能でしょう」と自信を見せました。

発表会では、実際にとらひめを試食しました。おにぎりを食べてみると、うっ! 確かにコンニャクっぽい! 白米らしい食感を期待するとひと口目はびっくりしますが、食べごたえは十分にありました。カレーのルーをかければ、とらひめなのか、やわらか目に炊いたお米なのかわからないくらいです。

  • とらひめ

    いただいたのは、おにぎりとカレー

  • とらひめ

    色はお米と比べて透明っぽいのがおわかりでしょうか。味はほぼ無味で、かんでも甘みは出てきません。ただカレーと食べると、かなりご飯っぽくなりました

いつものお米と同じ量を食べても、糖質が約半分になるって、素晴らしいですね。なんだか満足感と満腹感で、眠くなってきちゃいました。運動しなくても、今までと同量のご飯をとらひめに変えれば理論上は痩せられるってことですよね(そうですよね? タイガー魔法瓶さん!)。

  • とらひめ

    やや冷めていたこともあるかもしれませんが、通常の白米と比べて少しほぐれやすく感じました